
親しくしている大和出版印刷がやってしまったぁ~!。
万年筆の書き味楽しめるノートの必要性を大和出版印刷の本社屋の会議室で、
大和の社員の半数ほどが集合した場所で私がプレゼンしてから1年半以上の月日が経った。
丁度大和@社長に万年筆菌を感染させた時期であった事も功を奏して、
サトウキビの糖分抽出した後の繊維を混ぜたバガス紙を使い、
活版印刷機で罫線を印刷し、神戸随一の製本職人に製本頼んで出来上がった万年筆の書き味にこだわった上製本仕様のノート。
値段は5,000円になってしまい高くて売れないと思っていたら完売。
もうバガス紙も製造中止になったから、この企画は終わったと思っていた。
それがまだ終わっていなかった。
大和@社長の情熱はすさまじく、既製の紙をチョイスするのではなく、直接製紙工場でオリジナルで作るというのだ。製紙製造ラインが一日稼動して出来る量が最低のロット数。普通の上質紙の製造ラインだと一日100トン以上出来てしまう。一番小さな製造ラインでも10~20トン出来上がる。この量は半端な気持ちでは頼めない。その紙を使った紙製品の企画もはっきりしてなくて、販路も決まってないのに大和@社長は決行したぁ~!。本業の印刷用には高価で使えない訳で、恐ろしやぁ~。
何度も試作の紙を作ってもらい、静岡の製紙工場にも何度か出向き、綿密な打ち合わせを繰り返し、大和@社長が「世界一万年筆の書き味を楽しめる紙~!」と豪語するリスシオというオリジナルペーパーが誕生したぁ~!。

早速書いて見た。ヌラヌラ書き味重視でありながら、インキの乾きが早くインキはしっかり紙に染み込んでいるのににじみが出なくて裏にじみもない。万年筆愛好家のお客様何人かに試し書きしてもらったけれど、いつまでも書き続けていたくなるという。バンクペーパーやバイキングフルース紙それに上製本ノートで使ったバガス紙とも比べてもらったが、この大和出版印刷のオリジナルペーパー「リスシオ」が良いとの評価。
製紙関係者からしてみれば紙として成立しない非常識なレベルの試作を繰り返してもらい、
限界すれすれのバランスで生まれた「リスシオ」は素晴らしいこだわりの紙です。
紙が出来上がった段階で大和@社長は満足しちゃっているようだけれど、これからが大事です。
この素晴らしい紙を多くの皆様に使って頂く努力をしないといけません。

まず手始めに便箋から始めるそうです。他にも色々な製品をこのリスシオ紙使って作っていくそうです。
私は4月にあるペントレーディングでの出店を計画しているので、その時このリスシオ紙も持ち込んで多くの万年筆愛好家に書き味試して頂いて、リスシオ紙普及に尽力する所存であります。
リスシオ紙はクッション感があってヌラヌラ最優先。
硬いペン先主流の現在の万年筆を使って書いたとしても、
驚きのソフトな世界をを伝えてくれる紙が誕生しました。
試し書き用のリスシオ紙ありますので、興味のある人は来店して書いてみてください。
遠くの人はペントレーディングin tokyoの会場で書き味試してみてください。
たかが紙されど紙。こだわって作り上げた特別な思いを持ったモノは素敵です。
そんな特別なモノを仲間が作り、神戸から発信していける喜び。
凄いですね。紙によって、万年筆とインクの印象が変わるので、最近は伊東屋でいろいろな紙を購入してしまいます。最高の紙を作ってしまう情熱に脱帽です。私は罫線のないA5サイズが欲しいなぁ。バンクペーパーは仕事でもプライベートでも使いやすいのですが、ペリカンのインクとは相性が今一つと感じているのです。
Re: ノブ さん
一度試し書きして欲しいです。良いですよ。
A5サイズその他色々なサイズでばら売りするのも面白いですね。A5サイズで100枚ほどのレポート紙にすると800円あたりの販売価格になるのかな。今回は繰り返し使ってもらう品から作り始めるそうです。最後の締めにはまた上製本仕様のノートも作ると思いますが、まずこのオリジナルペーパー「リスシオ」を認知しもらうことが先決です。なんせ10トン以上現在倉庫に眠っている訳ですから。
ル・ボナー松本