パパス・ショルダーがモデルチェンジしてから1年が過ぎた。
その間最も多く繰り返し作ったメンズバッグが新型パパス・ショルダーだった。
なぜだか多くの万年筆愛好家に支持され、
私はそういった集まりにはあまり参加しないので実際に見た訳ではないけれど、
万年筆愛好家の集まりでは一番目にするバッグだそうです。
このバッグを真似する海外ブランドや国内メーカーも色々あるようですが元祖はル・ボナーです。
そのパパス・ショルダーの定番色はイタリア・バタラッシー社のミネルバボックスの、
茶(コニャック)、グレー(グリージオ)、チョコ(タバコ)。
今回はその中のグリージオとタバコで作った。

世界一エージングするバケッタ製法の革だと私は思っているミネルバボックスの中でも、
グリージオは最も顕著なエージングを楽しめる色です。
元々グリーンかかったグレー色なのが、光沢増しながら深い茶系へと変化してゆく。
使っていてその変化具合に驚嘆するミネルバボックスの色です。

今回作ったチョコ色はいつも使っているミネルバボックスのタバコ色とは少々違う。
バタラッシー社がいつものミネルバボックスにもう一工程加えて、
ミネルバボックスの特徴の不均一なシボをより満遍なく生じるように工夫した革だそうです。
その差はよく分からないけれど、バタラッシー社の前向きな革作りに敬意を表して使ってみました。
この色のパパスを現在私は使っていますが、大変気に入っております。
使い込んだ時のエージングは、ミネルバボックスの中では差が少ない色ですが、
馴染むと増してゆく深い艶が素敵な色です。

出来あがったパパスを在庫棚に納めていたら、もう売り切れたと思っていた前回少量作ったシュランケンカーフの茶が一個まだ残っていた。
これはこれで上等なパパスという感じで良い。次回生産時にはまたシュランケンカーフでも何色か作りたいと考えています。
ミネルバボックスの茶(コニャック)も一緒に作る予定だったのですが、
革屋さんにもなくて、イタリアから革が届き次第作り始めます。
これからも作り続けるル・ボナーの定番中の定番のバッグです。
ディプロマのスカイの素晴らしさに魅かれています。が、カバーの点が私には…
次回のシュランケンカーフのパパスは 黒と茶もブログで拝見し格好いいですが、他の色はお考え中ですか?黒と茶だけですか? スカイが欲しいなぁ~と思うのは私だけでしょうか?!
Re: aero さん
シュランケンカーフのスカイは現在製作中のネコリュックに使っていて、在庫はなくなりました。今後の入荷状況の具合でメンズ系の品での使用も考えておりますが未定です。これからも安定して入荷する事を私も願っております。
ル・ボナー松本