
私が子供だった頃は街で見る自転車は、大部分この鉄の棒を連結したロッドブレーキの自転車だった。ブレーキをワイヤーでつなぐタイプの自転車ばかりになったのはいつの頃からなのか。イタリアのパルマで、このロッドブレーキタイプの自転車を自慢気にお洒落して乗っている人たちを多く見て、衝撃を感じたボンジョルノでありました。こんな自転車趣味も素敵だと思ったのでありました。
ハミもそんな私に共感して、ハミの自転車はこのタイプにしようという事になった。そして自転車の事も大変詳しい時計ライターN氏に尋ねると、イタリアのABICIという自転車が輸入されている事を教えて頂いた。早速ABICIのホームページを見てみるとありましたぁー!。イタリアで見た同じタイプのロッドブレーキのお洒落な自転車が。ただ値段を見て愕然とした。18万円弱するのです。これはダメだぁ~。
日本製はもうロッドブレーキタイプの自転車は完全に製作中止したし、はかない夢と終わるのかぁ~と思っていたら、求める気持ち強ければかなうものです。30年ほど前のブリヂストンの自転車が、倉庫に眠ったままデッドストック状態であったのです。もう入手するしかありません。そしてそのロッドブレーキ式の婦人用自転車が届きました。
未組み立てで届いたので、四苦八苦しながら組んだ。しかしロッドブレーキ付いたハンドル部分がどうしても収まらない。その部分は近所の親しい自転車屋さんが助けてくれた。そして~組み上がったぁ~!。

多くの人たちはこの自転車を見てただのママチャリじゃないかと思うだろう。
しかしそんじょそこらのママチャリと訳が違う。
部品それぞれにブリヂストンマークが付いたオール日本製。
作り手の魂感じる30年前のママチャリ。
昭和レトロな風情がたまりませ~ん。

部品一つ一つしっかり作り込んでいる。
現在作られて販売されている自転車でこんな立派な荷台なんてないよなぁ~。
この荷台ならハミと二人乗りも十分出来る。

ロードの自転車は美しい。車のスーパーカーと同じ。
しかし偏屈な私はランドナーが良いと思い。
ハミにはこのロッドブレーキの普通車を勧めた。
そんな自転車の楽しみ方も有りだと思う。
2台ともフレームの色は偶然にもル・ボナーのカラーでお揃いだ。

この自転車を漕いでいると、早く走ろうなんて考えないし走れない。
でもなんて幸せなソフトな乗り心地でゆっくりポタリング。
純日本製のロッドブレーキの婦人用自転車は、広い日本で何台走っているだろうか。
ましてや神戸では見る事はまずないだろう。
その事に価値を求めて手に入れた訳ではないけれど、
このノスタルジックなロッドブレーキ自転車をゆっくり漕ぐと、
私たちが青春までを生きた昭和へのオマージュ。
おっ、無事に落とせましたか。
おめでとうございます。競合なしでしたか?
私は、財力不足でめったに出ない物を競り負けました。残念。
このころのはがっちり作られてて、メッキも丈夫だろうし、潮風いっぱいのところでも長く輝いてることでしょう。
Re: ボンジョルノ より
競合ありましたがなんとか手に入れる事が出来ました。
サビには注意して大事に乗りたいとハミは言っております。
二人して大変気に入っております。