ル・ボナーの一日

返したらご覧のとおり

2006年09月22日

表キューブ.jpg 今日メールがあり、昨日の写真に写っているのは何かと。 食卓にて夫婦の論争?になったそうです。ご主人は新作の鞄だと主張し、奥様はキューブの内側でしょうと。正解はご覧のようにキューブでした。 内縫いの鞄は昨日の写真のように裏返した状態で組上げ、返して、後は取っ手をつけて完成です。 週に一度の休日返上でハミががんばって組上げていました。私は夜の戦い(趣味の囲碁)のために、頭をクリアーにするためチャーとお昼寝。その甲斐もなく昨夜は3戦3敗。 厚みのある内縫いの鞄をしわを出さずに返すのには、コツと力が必要なので私の仕事です。 エルメスの工房の映像を見たことがあるのですが、内縫いの返しは、体格の良いおばさんが太い腕で、ヘルメットのような丸いトップの大きな角のような道具に沿わせて一気に返していました。エルメスには返しを専門にする腕太のおばさんがいるみたいです。 隣の外資系企業に勤める若い女性社員何人かが店の前を通りすぎる時、返す前のキューブ・ボストンのプリーツのポケットを見て、鞄前面のデザインと思ったのか可愛いー!と。 このプリーツのポケットは出来上がると内側に隠れて、オーナーになった人だけが見ることの出来るドラエモンのポケット。 今回は大部分注文品。その中に水色の本体に付属の一部がライトグレーのコンビのキューブがあります。コンビの配色の鞄は、実際のところ作ってみないとどんな風になるか分かりません。出たとこ勝負。今回は良い感じで収まったかんじです。 取っ手を手縫いで取り付ければ完成です。

Le Bonheur (21:24) | コメント(4)

Comments

  1. okuno より:

    本当に惚れ惚れするようなしあがりですね。
    返すのも技が必要なのでしょうね
    いろいろな経験をして身につくのでしょうね?
    あこがれます!!

  2. ル・ボナー松本 より:

    okunoさん
    外縫いのカバンは作りながら仕上がりを予測確認出来ますが、内縫いのカバンは陶器の窯だしのように、カバンを表に返してみるまでは安心出来ません。そんな面白さがあります。特にいせ込みを多用するル・ボナーの内縫いのカバンの場合、同じキューブでも表情がそれどれ微妙に違います。
    豊かな表情を見せるカバンを作ってゆきたいです。

  3. オカザキ より:

    お世話になっております。
     次回お伺いした際に“キューブ・ボストン”のライトグレーと“キューブ”のブルージーン(玉縁がライトグレーのモノ)を拝見させていただきたく存じます。

  4. ル・ボナー松本 より:

    オカザキさん
    キューブ・ボストンの色はライトグレーではなくトープという色でライトグレーより少し濃いグレーです。見に来てください。

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