ル・ボナーの一日

6年使用の学手風ブリーフケース

2005年11月21日

学手ウエブ.jpg 学手ゲタウエブ.jpg お手入れで6年使われたブリーフケースが里帰りです。 私はこのタイプのブリーフケースが好きです。 ベルトがあるために使い勝手の悪い鞄ですが、このベルトが鞄の型崩れを防いでくれる役目と、鞄本体の傷みをガードする役目を担っています。荷物を紐でくくる感じに似ています。 ル、ボナーのこの学手風ブりーフが他と違う箇所は、まずベルトが一周していることで、上に書いた二点のメリットを強化している事。斜め漉きした原厚の革を二枚貼り合わせたベルトは、細い人ならズボンのベルトに使えるほどしっかりとしています。 それとベルトを通しているループに、下駄を履かしていることです。下の写真で解るように、ベルトの両脇に革を重ねる技法です。この技法はエルメスのボストンバックに使われていて興味を持ち、使っています。鞄本体をガードするという意味でメリットがあると思ってます。ただ相当な厚みになり、ミシンではきれいなステッチが入れれないため手縫いになり、価格が高めの製品でないと使っていません。 あと、多くの学手風ブリーフの場合、内貼りをせずに一枚革で床部分をそのまま見せていたり、内貼りに生地を使うものが多いのですが、ル、ボナーではステア革かピッグスキンを内貼りに使っています。三層仕切りになると、表に使う革の倍ぐらいの革が内貼りに使う事になるのですが、革で内貼りをしたほうがいいと思ってル、ボナーではそうしています。 今ハミとふたりでダレスとブリーフ、キューブを作っているのですが、それが完成したら久しぶりにこの学手風ブリーフを作ろうと思っています。今回の改良点はベルトの位置を少し内側にすることと、ショルダーの取り出し位置を変えること、それと錠前を替えること。 特に錠前を何にしようか、今思案中。 使用後の、ブッテーロで作った鞄を見るたびに、ブッテーロという革は復元力のあるいい革だとつくづく思います。ル、ボナーにとって大事な革です。

Le Bonheur (22:20) | コメント(2)

Comments

  1. kazubon より:

    写真見るからに、重厚な感じがしますね。懐かしい感じがします。
    店頭で、いつ見れるのか楽しみにしておきます。

  2. 筒井 より:

    かっこよい鞄ですね。実物を見てみたい。革は生きものなのですね

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