ル・ボナーの一日

内縫いの豊かさ求めてキューブ

2009年07月29日

遠くから見るとどこでも売っている内縫いの長方形したバッグ。 近づくとそのシンプルなカタチの中に良く見ると二次曲線三次曲線が浮かび上がる。 このカタチ、ル・ボナーの内縫いカバンの象徴的なカタチ。 オーダーでハミが作っていたキューブの大サイズが完成しました。 今回作ったのは黒とバイオレット。 まだまだバックオーダー残している人気のハンドバッグです。 %E7%94%BB%E5%83%8F7%20274.jpg このカタチはフランスH社のプリムと同じサイズバランスです。 内縫いのバッグは量産しやすくて巷にいっぱいあります。 でもH社のプリムは内縫いのバッグではあるけれど、 特別な内縫いの世界を表現していると思った。 それをル・ボナーなりの解釈で、 プリムとは似て非なる内縫いの可能性を表現してみたいと考えて、 キューブシリーズを作る事にしました。 %E7%94%BB%E5%83%8F7%20277.jpg 内縫い部分はあくまで革の質感を最大限表現したいと厚みを持たせ、 プリムとは正反対の革のうねるような豊かさを伝えたくて、 外に飛び出して行きそうなほど革をせり出すよう試みた。 そして量産では作れないル・ボナーの考える特別な内縫いバッグになりました。 このル・ボナーらしい内縫いが確立し、 その後キューブシリーズのブリーフケースやボストンが誕生した。 デザインではなくて縫製方法によってオリジナルな個性を表現しようとしたのが、 これらル・ボナーの内縫いバッグのキューブシリーズです。 %E7%94%BB%E5%83%8F7%20275.jpg 5~6年前に作り始めた頃に比べて、力のかかる部品の強度は何倍も増しています。 シュランケンカーフの中でもキメの安定した革を厳選し、 その革を贅沢な裁断方法でカッティングして作るキューブシリーズは、 ル・ボナーのシュランケンカーフを使って作るカバンの中でも特別な存在です。 %E7%94%BB%E5%83%8F7%20276.jpg

Le Bonheur (21:05) | コメント(1)

Comments

  1. pretty-punchan より:

    昨日は有難う御座いました。ハミさんが仕上げていたキューブですね。気付いてはいたのですが、他の話に気を取られて…。惚れ惚れする出来栄えですので、やはり女性として生まれ変わり、やはりカバン屋さんとして生まれ変わったハミさんにお願いしたいなあと思います(生まれ変わっても、ボンジョルノさんと結婚するかどうかは別の話ですよねえ)。
    コインケース有難う御座いました。じっくりと使わせていただきます。
    Re: pretty-punchan さん
    サイズバランスはプリムの真似ですが、プリムより豊かな表情を内縫いの中に内包出来ているのではないかと思います。
    コインケースは色々不備な点あると思いますが、再度作るのはご勘弁願いたいのでお許し願います。
                             ル・ボナー松本

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