ル・ボナーの一日

37年前のクリスマスイブ

2013年12月20日

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博報堂が世代区分というのをした。なかなかうまい分け方で感心した。その中で私やハミが属する世代は「ポパイJJ 世代」。何か他と違ってとぼけた名称。でも言えてるから笑ってしまう。強烈な団塊世代後なので「その後の世代」なんてついでのように言われていた世代。三無主義とかノンポリとか、社会に関わりを持ちたがらない世代。でもなぜだか「ポパイJJ世代」気に入っている。

37年前の1975年の師走。その頃私は鞄職人見習い1年半の20歳、やっと無給ではなくなって本俸7万円也。裏付けのない夢はいっぱい持っていたけれど、それ以外は何もなかった。そんな私ではあったけれど恋をした。4歳年上のぽっちゃりした幼児体型の女性。確かに私はぽっちゃり系が好みでありそれがきっかけでは確かにあったけれど、そんな事より初めて夢を共有出来る女性であった事が大きかった。その後結婚し四半世紀は七転八倒しながら共に生きて来た。二人で半人前の私たちが今あるのは、幸せのカタチを二人で共有出来たからだと思う。今年もコンビニでは「クリスマス・イブ」の曲が流れていた。この季節の喧噪も静けさも寒さも、私をロマンチスト&センチメタルなボンジョルノに変える。

37年前のクリスマスの季節、私とハミは夜の下北沢の街を散策していた。その頃の私たちはお金も時間もなくて、逢う時間も限られていた。体力だけは自身があったから、自転車の荷台に座布団をくくり付けそこにハミを乗せて、東京の街をナイトクルーズするのがお気に入りのデートだった。その日はシモキタだった。開かずの踏切近くのジーンズショップのウインドウに飾られていたハーフコートにハミの目が止まった。真っ白なイミテーションファーのハーフコート。背中に大きくワーナーブラザーズのキャラクターのシルベスターがプリントしてある。

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何とも可愛いコートでハミが着たらきっと可愛いだろうなと思ったけれど、月の中頃になるとお金が無一文になる私にはその購入資金はなかった。翌日私は前借りを頼み込みその下北沢のジーンズショップに急ぎ行った。まだあった。数日後のクリスマスイヴの夜、そのシルベスターが背中部分に大きくプリントされた真っ白なイミテーションファーのハーフコートをハミにプレゼント。ハミは涙を浮かべて喜んでいた。その当時の私は、ハミの喜んでくれる顔が見れればそれだけで他に何もいらなかった。

その後ハミは長い年月そのコートを着ていた。神戸に引っ越す20年前までそのコートが冬のメインだった。引っ越す時荷物の一部を加古川の実家に預かってもらっていて、その中にあのコートは眠っているはず。もう純白ではないけれどまだ着れるはず。今度引き取りに行こうっと。

今年もクリスマス・イブの夜が近づいて来ています。クリスマス・イブは恋人たちの聖なる夜。想い出に残るクリスマスプレゼントはル・ボナーにてなんちゃって。現在革小物は財布以外品数が全然ありません。なのでバッグをどうぞ。

Le Bonheur (19:08) | コメント(2)

Comments

  1. アバター 杜飞 より:

    もう覚えておられないかもしれませんが、今年の10月に初めてお店にお邪魔させていただいた者です。
    その時ちょっとだけお二人の人柄に触れることができましたので、今回のプレゼントのお話には、ことさら感動しました。涙が溢れてきました。
    私の場合、クリスマス以外の時期に、つまりしたい時に贈り物をすることがモットーなのですが、妻の願いより自分の好みを反映した押し付けがましい贈り物が多かったような気がします。そういうことを思い出すことができました。
    現在中国在住ですので、気軽にお伺いすることはできませんが、これからもお元気にお過ごしください。

  2. Le Bonheur Le Bonheur より:

    覚えています。帰国時にはまたお寄りください。

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