
今日も朝からダレスの手縫いは続く。
どう頑張っても、トップを一周手縫いするのは一日3本が限界であります。
お客様が来店されると、それもままなりません。
頑張らなければぁ~なんて言いながら、夕方から結婚式専用スーツの仮縫いの日です。
私にとって身分不相応な初めての誂えのスーツ。
それも、何でそうなってしまったのか、結婚式専用スーツであります。
そのメインイベントである仮縫いの日なのです。
夕方仕事を早々終えた私的服飾アドバイザーM氏と一緒に石田洋服店さんへ。
私の滑稽な仮縫い姿を撮るため、カメラマンをするという。
仮縫いの時、どれだけ我儘な要望を伝えるかで、
特別なスーツになるか決まるとM氏は言うけれど、
私は始めての経験なので、何が何だかわからない。
石田原大先生の言われるままに~。

メタボ体系隠しの極意、ボタンの位置の微調整をしているところ。
これが肝心なのであります。でも仮縫い状態からはその効果はよくわからない。

袖をはずして、脇の下の部分を絞って、よりスマートなシルエットに見えるように。
ベストのボタンは同生地で包んだボタンにして、より礼服らしくすることに。
ベストの背中の生地は、アンバランスな赤にした。
ボウラーハットは滑稽だろうか?。いやいや私が可笑しくないと思えば、
おのずと似合って見えてくるはずである。仮縫い結構面白じゃないか。

ネクタイはこんな感じでいこうかな。結婚式以外ではまずつけることはないだろうけれど。
こんな感じで、初めての仮縫い体験は終了。
今月の下旬には出来あがって来る。思ったより楽しい経験でした。
私は鞄職人としてモノ作りをしてきた。
モノを買う人の気持ちは分からないまま鞄を作って売っていたのかもしれない。
モノを、豊かな時間といっしょに提供しながら販売する工夫しないといけないなぁ~。
いや~この段階で素晴らしい出来上がりを想像させてくれますねぇ。この写真を自分に置き換えて楽しく拝見させていただきました。やっぱり拘るならとことん拘ったほうが自分にも納得出来そうな気がしました。しかしこれから出来上がりまでの摂生を私は自信がありません。どうぞ夏バテなんかで痩せすぎ?ませんようにお祈りいたします。