昨日の土曜日は萬年筆研究会「WAGNER」の関西地区大会が神戸元町にて開催された。
前回から関西地区大会は神戸で開催されるようになったけれど、
前回にも増して今回は熱気ムンムンで大盛況だったようであります。
そんな関係でなぜだか万年筆は売っていなカバン屋のル・ボナーではあるけれど、
万年筆趣味な方々が多く訪れた土曜日でありました。
そんな土曜日の朝一番に工房「楔」の永田君が新しい仕様で作ったクローズドエンド万年筆を持ってやって来た。

クローズドエンドは最大巾19ミリある極太の木軸の万年筆で、
貴重木の持つ独特の表情を最大限伝えるために永田君が作った万年筆だ。
銘木コレクターの永田君が今回作ったクローズドエンドは、
表情豊かな花梨とブライアー。それと超貴重な黒柿孔雀杢。
どの木軸も素敵で永田君の思い伝える万年筆に仕上がった。
そして今回からオリジナル性を高めるため、ドイツ・シュミット社製の18金ペン先を独自ルートで入手して装着することに成功した。シュミット社のペン先はイタリアのビスコンティやデルタも使っている事で有名な安定感のあるペン先を作るメーカーだ。

その中で私は、まるで中世の地図のように見えるこの花梨の木軸に魅了された。
永田君の作る木軸はどれも木目の表情を最大限表現したくて、
コーティングせずにオイルフィニッシュのみで仕上げている。
だから使い込んだ時のエージングが楽しめる。

そして私はこの花梨のクローズドエンドを入手した・・・・・・。
もう万年筆は当分いらないなんて言い続けている私だのに。

今回のクローズドエンドではグリップも同じ木で作ったタイプも選べるようになっているけれど、
インクが染みる可能性があるのでオリジナルで削り出した金属タイプのグリップを選択した。
木軸の内側は金属加工工場でステンレスを削り出した金属軸で補強して強固。
ペン先とペン芯以外はすべてオリジナルで仕上げた今回のクローズドエンドは、
木工家・永田君が作りだす木軸の万年筆が辿り着いた納得の仕様。
これは永田君と親しくしている私も所有しなければいけないだろうと考えたのだった。

彼が作りだす貴重木使った品々は、これからより豊かなものになってゆくだろう。
そんな品々を身近に見ながら、刺激感じながら私もモノ作り続けてゆく。
それにしても、モノ作りすることを生活の糧として生きていける事は幸せだ。
そんな幸せをカタチに表現して明日からも生きてゆく私たちです。
この新仕様のクローズドエンド万年筆は作っている
工房「楔」と、
神戸・元町の
Pen and message.で販売しています。
工房「楔」にはメールにて問い合わせてください。
P&Mでは展示販売しているので実物見れます。
すごいことになっていますね。私も木製品がスキなので・・・杢が個性的でいいですね。オイルフィニッシュのみなので育てがいがあるし・・・ペリカン800等を試し書き(細字,中字)してみましたが,わたしには,75シズレのほうがあっているようです。
Re: orenge さん
万年筆の好みは本当に千差万別。
色々楽しみたいなんて思ってしまうから増えてしまいます。
ル・ボナー松本