トヨタのリコール問題は色々感じるところがあった。アメリカでのリコールは当然だとは思ったけれど、プリウスのリコールには驚かされた。あれがリコール対象になるという事は、痒いところまで配慮した車作りの姿勢が、人の五感を退化させてしまった結果のように私には思えた。
それに比べ私の愛車の1998年式アルファロメオ145クワドリフォリオ前期型は良い。まずそこまでコンピューターで制御していない時代の車(今のアルファも同じ程度の電子制御かも)だし、ブレーキの効きの悪さは全域で感じられるので、その腹積もりで運転するから安心だ。そんな車に乗っていると五感で車と会話しながら乗らないと(それが楽しい)危険だ。隙間(余白)がどんどん無くなってゆく時代の中で、少し緩めなモノたちに楽しさ感じるボンジョルノでありました。
昨日「アルファを所有したいと思っているけれどご意見聞かせて」と来店した若者がいた。私は車に関して詳しい訳ではなくて、アルファとの付き合い方も相当思い込み満開のところがある。ただこの金食い虫と思われているアルファを安く維持している事においては自慢出来る。

この1998年式アルファロメオ145クワドリフォリオ前期型を私が溺愛するのはなぜなのか。
まず第一に高級乗用車ではあってはならないことだけれど、五感を刺激し続ける車だという事。車体は安普請であちこちからきしみ音がし、ハンドルはシビアに路面の状況を伝え、唐突な反応をなだめすかしながらのアクセルワーク、傑作ツインスパークエンジンは思いっきり回してと要求する。なので長距離走行だと楽しいけれどすこぶる疲れる。それと走行中まず眠くなる事がない。いつもドライバーに緊張を強いる。雪道へはスタッドレスタイヤを履いたとしても行く気にはならない。でも近場への短いドライブでも、多くの事を車は運転者に語りかけ飽きさせない。
この一体感がアルファの魅力だ。
現行の国産の乗用車から乗り換える人には勧めない。私のように1968年式のビートル、その前はランクル40系、三菱ジープJ-38といった一癖ある車を乗り継いだ者にとっては、ラクチンこの上ない車だ。その上刺激的。ただこの感想はそれまで乗り継いだ車たちと比べての事で、一般的な意見ではありません。念のため。

アルファをディーラー使って維持すると大変だ。新車で購入した1600ccの147の1回目の車検をディラーで見積もってもらったら総額52万と言われたそうだ。アルファは程度の良い中古車を格安で入手し、五感を研ぎ澄まして車の状態を感じ取りながら、親しい車修理屋さんと純正部品にはこだわらず修理しながらその事も楽しんで維持すれば、そんなには維持するのも厄介な車ではない。ただ年間走行距離5000キロ未満の人限定。トヨタの車のように走行距離25万キロ到達なんて事は望めない。
大多数の人が不満を感じないモノ作りは、その代償に尖った魅力をスポイルせざるおえない。しかし少数の人の望みを叶えるために多くの部分に目をつぶって、目指す方向が特化したモノは魅力的な輝きを見せてくれる。
BMWとアルファロメオは表裏だと言う人がいる。ドライブする楽しさを追求する車作りの方向性は同じだけれど、BMWはその目的を最新の技術を駆使して大多数の人たちも満足させながら演出する。それに比べアルファはイタリアのマンマの手料理。既存の部品の寄せ集めなれど、アルファ的味付けで少数は支持する特別を創造する。そんなアルファロメオが愛おしい。

そしてこのエンブレム。私はフェラーリよりもポルシェよりも、このアルファロメオのエンブレムが車の中で一番素敵なエンブレムだと思っている。20代に免許を取得してから憧れ続けたこのエンブレム。悪評に躊躇し、それでも憧れ続けて50歳過ぎてからアルフィスタ。これからもアルファロメオです。
先日道路で右折する時、反対車線で右折しようとする同じアルファロメオ145と対面した。
その時思わずニッコリしながら手をお互い振ってしまった。
2/11に三木市からデブペンケースを買いに来たものです。
ずっとこのブログを拝見させていただいてて、ル・ボナーさんの生み出すプロダクツへの思い等をブログを通して感じ取り、ダイアリーカバーを購入したことが始まりでした。
ペンケースもものすごく気に入ってます。
アルファロメオも好きで、アルファへの愛情も同感します。
僕も人生で一度は所有してみたいと思っています。
今度はキーケースを狙ってますので、またお店をのぞいた時は話させて下さい!
Re: りゅうちゃん さん
145だと30万ほどで売っていましたよ。価格以上の満足感を間違いなく得られる車です。その時代までの車が私の持っているタイプのキーです。147も100万切って出始めております。親身になって対応してもらえる修理屋さんが探し出せれば、リーズナブルに特別な満足感を運転する事で得られる車です。是非屈折したアルフィスタのお仲間に。ただ自己責任です。
またの来店をお待ちしています。
ル・ボナー松本