ル・ボナーの一日

下北沢で古着屋巡り

2012年02月07日

昨日は4時半にサライ商事に行かなければいけなかった。ペリンガー社の社長さんが来日していて頼みたい革の相談をする為。だから早く東京に行く必要はなかった。しかし前々から計画していた事を実行する為に始発に乗って東京に向かった。 目的の場所は下北沢。懐かしさ感じる地名。私がよく訪れた30数年前は本田劇場もまだなかった。でも若者のアングラ文化の震源地のような場所で、何度か今はない伝説のジャズ喫茶「マサコ」に行きそんな空気を楽しんだ思い出の場所。ハミと結婚した時もこの下北沢に住みたいと願ったけれど、私たち夫婦が払える家賃のアパートが見つけられずに残念した事を思い出した。今はどうなっているのかな。 渋谷経由井の頭線で下北沢にドキドキしながら向かった。目的は古着屋さんめぐり。エスコートして頂くのは日本有数の時計ライターN氏。ライターN氏は時計だけではなくギター、カメラ、自転車、文具、鞄、靴、アウトドア用品、洋服etcと広範囲に造詣が深くいっぱい収集しているモノ好きを仕事に昇華したの希有なお人。そのオジさん二人で古着屋巡り。青春時代に憧れたアウトドアウエアを入手したいと私が思ったのがこの企画の発端だった。だったら古着屋さんに行きましょうとライターN氏。 IMG_6982.JPG 下北沢は雨だった。でも私が若かった頃の下北沢と同じ空気がそこにはあった。ライターN氏は古着屋で買ったというシェラデザインズの最初期の60/40マウンテンパーカーを着て迎えて下さった。最初期だけボタンが無印なのだそうです。 IMG_6983.JPG 何軒もある古着屋さんを見て回る。N氏が注目する古着のブランドの事、歴史的バックボーン、素材の事など聴いていると、古着屋さんは服飾文化の宝庫。大ブランドが新品の衣服や鞄や靴を使い古した感じに加工して高価な値段で販売している今日この頃。だったら古着や本当に使い古した鞄や靴を古着屋さんで入手した方が安く本物が手に入る。中古に抵抗のない人は。私は中古に抵抗がない。そして私はいっぱい購入してしまった。でも持ち帰る荷物がいっぱいになるのが気になって途中で我慢した。 IMG_7025.JPG 神戸に戻って入手した古着を早速着て撮ってみました。憧れた青春時代には買えなかった60/40マウンテンパーカーと1964年より前に作られた新品と言っても疑わないコンデションのペンドルトンのウールシャツ。64年からウールマークが付くようになり、それがラベルにない製品はそれ以前だとN氏の解説。それとドイツ製のファーフェルトの中折れ帽。上質です。 IMG_7026.JPG あと英国製のハリスツィードの3つボタンのジャケットと真っ赤で金ボタンのベスト。ジャケットは今のハリスツィードにはない腰のある手触り。赤ベストはあまりに派手で躊躇したけれど、N氏が薦めるので還暦もあと4年もしたらなるので買っちゃいました。 この5点で去年買ったシェラデザインズの新品のダウンベスト一着より全然安く買えちゃった。これは面白いじゃありませんか。懐かしい街で楽しい時間を過ごさせて頂きました。 私は若かった頃はキャンプ好きのアウトドアーズマンでありました。アウトドア雑誌『ビーパル』の今月号にライターN氏の紹介でル・ボナーが場違いですが紹介されています。N氏も凄く派手なブレザー着て登場してます。そんな50代の二人のシモキタ古着屋さん巡りでした。ライターN 氏はモノについての知識の宝庫。ハミはドラえもんのポケットと言っている。楽しかったぁ〜。

Le Bonheur (22:35) | コメント(5)

Comments

  1. 小市民ケーン より:

    こんばんは。古着屋さん巡り、楽しまれたのですね。私も古着が好きで、特に写真にある中折れ帽やツイードジャケットが素敵に思いました。気になって、自分で調べてみました。もし帽子やジャケットを購入されたお店を憶えていらしたら、教えていただけませんか?宜しくお願いいたします。http://shimokita-map.com/
    Re: ボンジョルノ より
    言われるままに回ったので覚えていません。でもいっぱい古着屋さんがありました。シカゴというお店の名前だけは覚えていました。みんな違うお店で買ってます。

  2. orenge より:

    かなりいいものが手に入りましたね。ヴェストが格好いいですね。私も古着や中古品には抵抗はありません。でも,現行にあるものは現行品優先です。現在では手に入らないものを古着や中古品で買っています。7750はどうなったのでしょうか?
    Re: ボンジョルノ より
    7750は入手しました。
    どこかでこのブログに登場させると思います。

  3. 小市民ケーン より:

    お返事ありがとうございました。とってもお似合いですよ。これからも宜しくお願いいたします。
    Re: ボンジョルノ より
    ジャケットとベストは今ドライクリーニングに出しています。見違えるほど良くなるそうです。

  4. mari より:

    いつも楽しく拝見させて頂いています。
    私は古着屋で売っている、特にヴィンテージの帽子が好きで大丸付近にあるハバダッシ
    ェリーというお店で買い物をします。ヴィンテージなのでそれなりの値段はしますがバーゲン時は半値です。何よりモボモガのあの時代の帽子が素敵で。。
    ただ最近は迷っています。というのも神戸堂さんがそろそろ店を閉める予定だそうです。1月から通い始め気に入ったばかりだったので残念でなりませんがお店への称賛の気持ちを込めてそちらで新品を購入したい気分です。今の時代、単にベレー帽なら何でもいいというなら古着屋で500円から売っていると思うんです。でもあのお店が何故ボリサリーノに拘るのか、またそれらを如何に良心的な価格でに販売されているか、あのお店のに流れる雰囲気を生み出すためにどんな努力をされてきたかといった事に感心があればとても安いのだと思います。常連のボナーさんなら既にご存知かとは思いますが、その日迄、あのお店を長く知る神戸人が1人でも多く通って下さる事を祈るのみです。
    Re: ボンジョルノ より
    神戸堂が閉店されるのは寂しい限りです。
    ただボルサリーノ製品の価格は高過ぎると思います。イタリア本国で購入すると3分の1ほどで購入できますから。

  5. うり より:

    はじめまして。
    私は趣味で革のアクセサリー等を作り始めたばかりの者です。
    新しく購入した革の厚みをどの位ひき加工してもらったらいいか悩み、色んな検索ワードで調べていたら、このサイトを見つけました。
    すると、センスのいい古着が!
    私は40歳ですが、こんなセンスのいい方が身内にいればいいなあと思っちゃいました。帽子もとても素敵だし!
    去年の春位から知識は本やネットからだけで、つたないものをあーでもないこーでもないと作っている私にとって、ハイレベル過ぎる作品を見て、びっくりしています。
    また、ちょこちょこ見せて頂きます。
    新しいヌメ下地を購入したのですが、家にすでに栃木ヌメが2mm、2.5mm、1.1mmの厚みのものがあり、1.5mm位のがあった方がいいかとか、しょうもない事で悩んでいるだけなんです。
    何を作るかで考えるべきなんでしょうが、決まった物を作っているという訳でもなく、手に入った革で出来る物(アクセサリーやら小物ばかりです)を作っている感じです。
    ・・・完全に趣味です。購入してくれたり、注文してくれる方は知り合いばかりです。
    40にもなって、駄目ですねぇ。
    Re: ボンジョルノ より
    作るという行為は楽しい。プロとしてモノ作りすると楽しいだけでは済まなくなります。でも中古でいいから漉き機を入手されると作る革製品に幅が出ると思いますよ。漉き機は中古で10万円ぐらいからかな。

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