
私は基本的に車がなくても全然困らない日々を過ごしている。なので車は所有するとすれば趣味性強く選択出来る立場だ。その結果先代は68年製のビートルを選んだ。大変気に入っていたけれど、ボンジョルノらしさからは少し違う気がした。そして現在所有する98年製アルファロメオ145クワドリフォリオ前期型に乗り換えた。これは私にぴったしカンカンですこぶる気に入っている。でもなくても困らないのに、違う車に乗り換えたいなぁ〜という気持ちを少し持ち始めている。
もうこのアルファロメオ145クワドリフォリオ前期型とも5年の付き合いになる。いくら走行距離28000キロだと言っても製造年から14年の歳月がたっている。なのでサスペンションその他色々なパーツ交換をしてあげたい気もある。そうすると結構な予算もかかる。だったら買い替えも視野に入れて見ようかなと。
そんな時気になる車があった。私の145と同時代に製造されたアルファロメオGTV。やっぱしアルファロメオ。それも私が注目するのは145と同じツインスパークエンジンではなくて、カラヤンが「木管楽器の音色」と愛おしんだエキゾストノートを奏でるV6エンジンのタイプ。エクステリアデザインはピリンファリーナの個性ある美しくも破綻スレスレの緊張感を持ったフォルム。内装だってイタリアンレザーが魅力的。私は世界一好きな車のインテリアはマセのクーペの革に包まれた空間。そのエッセンスを少しだけこのGTVにも感じられる。調べれば調べるほど私にはこの車が魅力的に感じられた。その上アルファロメオの中古車の価格は驚くほど安い。この車なら145とは違ったアルファの魅力を感じ取れるはず。

そんな事を考えているとは知らないアルファロメオ145クワドリフォリオ君。運転してみるとやはり良い。そんなにパワーがある訳ではなけれど、小気味好いドライブフィールは特別だ。一般道ではストレートなアクセルレスポンスとヤワで気密性のないボディーが相まって、バイクを運転する時に似た緊張感と楽しさを味わえる。高速道では安心感のないハンドルと路面状況をストレートに足裏に感じ取れるアクセルとが相まって、夜間長距離走行時でも緊張感を五感に感じられて眠気を感じる事はまず考えられない。つまり安全装備は最小でも、これほど安全な車はない。その上このエクステリアは14年たった今でも特別な存在感を感じさせる。真似でなく昔のデザインのモデファイでもない個性感じるフォルム。コンパクトハッチバックのファミリーカーというジャンルの中で、これほどの個性のあるシャープなラインを持った車は他には私は知らない。屋根付きガレージ保管なのでアルファレッドは14年の歳月を経てもなお色褪せていない。エンジンはすこぶる快調で、ツインスパークらしい高音のエキゾストノートを奏でている。安普請の内装はあちこち綻びが目立ち始めているけれど、これは乗り続けるなら所有する革で張り替えれば済む。そんな事を思っていたら、やはりこの98年式アルファロメオ145クワドリフォリオ前期型というアルファがやはりボンジョルノにはぴったしだと再確認した。やはり近いうちにサスペンションを交換して、この私らしいアルファロメオをこれからも乗り続けよう。ネットで「アルファロメオ145クワドリフォリオ前期型」で検索すると、ル・ボナーのブログがトップページを独占する。だのに浮気心を一瞬でも持ってしまったボンジョルノを許して欲しい。

斜め後ろから見た145が秀逸。イタリア人の美を求める魂の集大成(ちょっとオーバー)。イタリアのマンマが作った美味しい手料理の味わい。そんなファミリーカーでありながらスポーツする心を内に秘めた味わい深い車。壊れたって(壊れやすいから)直し続けて乗り続けたいと思えるイタリアン。この車と出会えて車をドライブする楽しさを始めて知ったボンジョルノ。だからやっぱり乗り続けよう。大多数の人たちが欠点と思う事を愛おしく感じるようだと戻れない。でもそれって楽しい。GTVもやはり良いけれど。
以前、店にお邪魔した、GTV乗りの時計屋です。
V6のGTVいいですよ~。しかし、そんな惚れた車があるにもかかわらず、他の車が気になってしまう気持ち、わかります。
かくいう僕も、半年前に10年落ちのマセラティに乗り換えました笑
最終的に、今の車が一番という結論に落ち着いたのはすばらしいことだと思います。
新しい車の内装にマッチするアイテム、また探しにうかがいます。
Re: ボンジョルノ より
凄いですね、マセですか。憧れてもそれだけはマズいと自制心が私の場合は働きます。でも他人がマセ乗るのは無責任に大賛成。是非見せてください。クーペだったら震えます。