ル・ボナーの一日

ミネルバボックスのエージング

2014年09月27日

ブログを長らく投稿していませんでした。ごめんなさい。

その間にパパス・ショルダーのミネルバボックス3色が出来上がっておりました。旧型パパス・ショルダーはこのイタリア・バタラッシー社のバケッタ製法の革が生きるカタチを作ろうと発想しました。私の知る限り、世界中の革で最もエージングを楽しめるミネルバボックス。同じバタラッシー社のバケッタ革のマットなミネルバリスシオより揉みを入れたこのミネルバボックスの方がよりエージングが顕著です。

今回は新品とエージング後の比較をしてみました。ただこの比較はお手入れらしき事はしていない私が使っていた品での差。もっと素敵なエージングをしているお客様が使われている品も多く見ました。またその逆も見ました。使われるお客様の接し方で、その後大きく違ってくる革でもあります。

_DSC6742.JPG

タバコはこの3色の中で最も変化が少ない色。ただそれでも内側から滲み出たオイルが表面をコーティングして十分な光沢感。

_DSC6741.JPG

この右のは旧パパス・ショルダー。でも革は同じミネルバボックスのコニャックなので比較対象。ル・ボナーではお手入れは乾拭き時々水拭きを勧めています。革に含まれているオイルで表面をコーティングし、時々水拭きして古くなった表面の汚れを含んだオイルを少し取ってあげて、内から新たなオイル分を表面へ。その事で革が新陳代謝(活性化)して健康に長く生きていられる。

_DSC6740.JPG

最も顕著な変化を見せるのがグリージオ。新品時のグリーンかかったグレーを思い出す事も困難なほどの茶色かかった凄いエージング。新品時の色を維持したいとあるお客様が試した方法が、ラナパーという皮革オイルを塗り込んでみたら、何も塗らないで使っていれば3ヶ月もあればエージングが相当進むはずなのに、1年経っても元の色を維持していた。しかしこの方法はこの革を健康に長生きさせるにはマイナスだと私は確信している。

というようにミネルバボックスはエージングピカイチ革。シュランケンカーフでパパスを作り始めて、その使い込んだ時のもちっとしたふくよかな柔らかさを楽しむ良い。その面白さとは対局にあるミネルバボックスの極めつけの変化もまた楽しい。税込み64,800円。

Le Bonheur (20:52) | コメント(0)

Leave a Comment

入力エリアすべてが必須項目です。メールアドレスが公開されることはありません。

内容をご確認の上、送信してください。

アーカイブ