ル・ボナーの一日

術後の回復を促進する為「スポルティーフ」を入手?

2016年06月07日

7年以上患っていた「痔瘻」の手術をして2週間が過ぎようとしている。手術をする事を知人や顧客に伝えると何と経験者の多い事に驚いた。そしてその多くが10年以上前で、その頃の手術方法は患者に術後に恐怖の痛みを強いる手術だったらしい。しかし手術方法も進化して今では日帰り手術で、最も激痛に苦しむ術後一週間もその間効き続ける麻酔のおかげで休まず出社も可能だった。だがその一週間効く麻酔が切れた後は痛みが出てきた。でも多くのこの手術を昔した人たちに比べたら全然楽なはずで、完治には3ヶ月ほどかかるけれど不自由なのはあと半月ほどかと思う。発症した7年ほど前だったらその地獄の痛みを伴う手術方法しかなかったと思うので、7年辛抱して手術が今で良かった。

そんな状態なので自転車なんてとんでもなくて、漕ぐのは3ヶ月お預け。しかし治療の促進を後押しする為?に70年代を象徴するような「スポルティーフ」を入手してしまった・・・。術後検診からの帰り道に覗いた中古自転車屋さんにそれは眠っていた。私の自転車趣味の理想形がそこに隠れていた。そこには90年代のあのカンパの芸術的頂点パーツ「クローチェダウネ(当然ブレーキはあのデルタ)」が装着されたデッドスットクレベルのチネリのスーパーコルサもあり動揺したが、やれたこちらを持ち帰った・・・。痛いお尻で自転車屋に寄り道して車に押し込んで持ち帰った行為を想像すると呆れるとハミには言われたが、6台目の愛車を納得はしていなようだけれど一応許してもらった。

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その自転車がこの東叡社のスポルティーフ。大変狭い世界ですがランドナーフレームと言えば日本ではこのビルダーが伝説です。ランドナーフレームでトップのブランドネームはフランスの「ルネエルス」、そのフレームを研究し日本で再現したのが東叡社と言われているらしい。そしてリレーラー、クランク類はあのイタリア・カンパニョーロ社のヌーボレコードです。70年代垂涎の的だったロード用パーツ。特にリレーラーはオブジェとしての美しさも持った唯一の自転車パーツだと私は思っている。

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この有機的なフォルムに魅了される。そして角度、今のは横だがヌーボは縦方向。

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これは同じデッドストック品を持っているので交換しよう。

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前3段後5段15段変速でブレーキもカンチじゃないので「スポルティーフ」に分類されると思うのだ。

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ブレーキはフランスのマファック。マファックのレーサーを持っているのでそれに交換予定。

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サドルはブルックス。これもブルックスの下にイングランドの刻印入った古いサドルがあるので交換予定。

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日伊仏ちょっとだけ英のボンジョルノ理想のスポルティーフ。

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私はクロモリフレームの自転車が好きだ。それも70年代の機能だけではない美しさも求めた自転車たちが。きっと青春の頃(40年前)憧れながら入手叶わなかった自転車たちを今になって後追いしながら慈しんでいるのだろうな。もうこの歳になると速さには全然関心がない、それよりロートル同士一漕ぎ一漕ぎ味わいながら前へ進めることが至福の時。

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プロムナードハンドルはやはりランドナー用のドロップハンドルに交換予定。

今はお尻の手術をしたので乗れない。でも見ているだけでニコニコしてきて乗れる日を楽しみに治療に専念できるなんて。屁理屈だよね、その自覚はボンジョルだってある。

Le Bonheur (08:13) | コメント(0)

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