ル・ボナーの一日

ビーちゃんの寂しそうな後姿

2007年01月21日

ビーちゃん寂しそう.jpg 私の愛車1968年式フォルクスワーゲン タイプ1(通称ビートル)のビーちゃんの、後姿が寂しそうに私には見えます。 長期休暇と思っていたビーちゃんの主治医の西土居モータースの名整備士、古川さんが仕事をやめてしまいました。古川さんイコール西土居モータースだったので、西土居モータースも閉鎖です。 疲れちゃったというのが理由です。年齢はある程度いっていますが、まだまだ引退する年ではない。 あんなに車が大好きだった人が辞めるはずないと思っていたのに、残念です。 車の構造に詳しくない私は、見た目の可愛さから、このビートルを購入しました。買ってから、酷すぎるレストアゆえに、普通に乗るために多くの問題を解決していかないといけない日々が始まりました。あちこちのワーゲンショップに持ち込みましたが、お金ばかりかかって完調には程遠い状態のまま。 そんな時、ル・ボナーの顧客で、旧車好きのお坊さん(その当時5台の旧車を所有)に相談し、西土居モータースの古川さんを紹介していただきました。 古川さんに整備してもらったら、問題だらけの68年ビートルは、今までが何だったのかと思いたくなるほど完調に走り始め、その後消耗品の交換以外に大きな問題を経験することなく、ビーちゃんとの快適?な日々を過ごすことが出来るようになりました。 ビーちゃんと過ごした年月も10年近くになります。古川さんという名整備士と出会わなければ、続かなかったビーちゃんとの10年です。 初めてビーちゃんを持ち込んだ時、客を客とも思わない接客態度ながら、仕事は素晴らしい。その後も無愛想なのは変わりませんでしたが、徐々に親しくなって、西土居モータースに顔を出すのが楽しみになりました。古川さんに整備してもらえないと、私の車趣味の楽しみが半減してしまいます。オイルのシミと匂いの下町の整備工場で、頑固オヤジと車の話しができなくなってしまう。私にとって至福の時間だった。 古川さんは趣味でも古い車のレストアをします。レストアが終わるとレストアにかかった車体と部品の値段で売ってしまう車バカです。レストアが終わった初年度登録のカルマンギアも、1950年初頭のベンツも、そして私が買おうと悩んだ1962年の新車のような綺麗なビートルも業者に安く売っちゃった。ビートルは50万です。教えてくれれば、、、。 新車を買って、3年ごとに乗り換えるのが一番経済的というグローバル社会が勝手に作ったルールは大嫌い。永遠を信じて車とも接したい。古川さんはそんな私の願いを可能にしてくれる魔法の技術を持った唯一の自動車整備士だったのです。 ますますフェイクが多くなる時代、古川さんの経験と車への愛情が育てた技術はホンモノです。コンピューターに頼らない感ピューターは抜群の性能。 今年の秋、私の1968年式ビートルは車検です。古川さんに整備してもらえないのなら、私はビーちゃんとさよならしようと思います。趣味でいいから、古川さんが整備して車検を通していただけると信じています。あんな車バカが、車いじりから手を洗うなんてできるはずがない。 市井の名人職人が消えて行く。つまらないよぉ~。

Le Bonheur (21:33) | コメント(0)

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