
いつ注文したか記憶定かでないけれど、確かにお願いしていた鳥取の万年筆博士の万年筆が届きました。ドキドキワクワクしながら包みを開けると中から私仕様の珠玉の一本が出てきました。
オランダ水牛の角とグリーンのセルロイドのコンビネーションの軸に細字用のペン先でお願いしていたその万年筆は決して洗練されたフォルムとは言えないけれど、温かみのあるふくよかな表情を伝えていただける。
細字のペン先にしていただいたので書き味はどうかと書いてみると、これがすこぶる気持の良いもので、私は大々満足であります。細字は調整が難しいと思うのだけれど、見事です。

これで私は軸を轆轤で削った万年筆を3本所有することになりました。加藤セイサクジョカンパニーの加藤さんと中屋万年筆の松原さん、そして今回の万年筆博士の田中さん。
軸を轆轤で削る技術は日本独特のもので、轆轤で削らなくても旋盤で削れば簡単に削れるし精度も高いのは分かっています。これから先消えていく技術です。
それだけに私は万年筆に興味を持った時、まず轆轤で削った軸の万年筆を入手したいと思いました。人柄にじみ出る加藤さんの万年筆。美しくシャープな松原さんが削る軸。無骨だけれど味わい深める田中さんの削る軸。どれも大好きです。
轆轤で軸を削った万年筆は、作り手の顔が見えるから好きです。モンブランの149より、田中さんが作る博士の万年筆の方が私にとっては値打ちを感じるのです。

現在ル・ボナーあたりで万年筆菌に感染した人が増えています。
屈折したアルファ好きのイタリアチョイ悪オヤジまっしぐらY氏までビスコンティーのオペラを買ってしまいました。Y氏はやはりイタリア製の万年筆かぁ~。それにしてもイタリア万年筆は軸の色合いは素晴らしい。
軽井沢のSさんは世界2000本限定のブルーのアウロラ買いましたか?。私は奥様のおっしゃる通りビスコンティーのポンテベッキオの方が好みであります。加藤セイサクジョカンパニーの加藤さんの技術指導で出来上がった万年筆がポンテベッキオで、ビスコンティー創業初期に作られて現在作られていないポンテベッキオをデッドストック品で入手できるチャンス、私が欲しいぐらいですが万年筆はちょっと買うのはお休みです。今年はこの万年筆博士でお腹いっぱいであります?。
アウロラもビスコンティも中字なのです。中字の万年筆は以前ナガサワ文具店で吉宗さんに相談して購入したものがあり、大変に書きやすく愛着があるため今回はこれらの購入は見送りました。
ポンテペッキオ、残りあと一本だけだそうですよ、松本さん、どうします?ムフフ・・・