
お待たせしていたシュランケンカーフで作ったグラスがようやく数本を残してできあがりました。ご注文いただいた皆様本当に遅くなってご免なさい。
金具の完成の遅れその他色々原因はありますが、私一人で作り上げる宣言した頑固者ハミが最後まで頑固者であったのが一番の原因。
しかし怪力?ハミさんの力作。男ぽい頑強なグラスに仕上がりました。

錠前は「錠前プロジェクト」のファースト作品。紆余曲折いたしましたが素晴らしい錠前です。真鍮(金色)はコーティングをしないで作って欲しいとお願いしたので、カバンが出来上がった時点で鈍い色になりだしています。でも大丈夫錠前の蝶番はネジで止めてあるので、納品前にネジをはずして磨けばピカピカ。経年変化した錠前を楽しむも良し、小まめにネジをはずしてピカピカに磨きながら使うのも良し。
シュランケンカーフの裁断はハミ得意の贅沢な裁断。バランスの良いシボが贅沢。
大部分の内貼りの革はヨーロッパのトップブランドが表に使っているカーフ。ワインの内貼りはデュ・プイのオリオンV。ワイン色の革製品で有名な宝飾ブランドが使っている革。ベージュの内貼りはフラスキーニのブレンダ・ボックス。裏がブツブツゴムのドライビングシューズで有名なブランドが使ってます。

今回のグラスのコバは黒と茶系は染料の蜜蠟仕上げです。カラフルな色のモノは染料ではカラフルな色のコバに仕上げることが出来ないので、顔料仕上げです。顔料といっても市販の塗料ではなくてハミが調合した特製顔料。どちらにしても下処理を丁寧にすればするほど奇麗に仕上がります。
タンニンなめしの革のコバ処理は比較的楽に出来るのですが、シュランケンカーフはクローム革であるだけでなく繊維もソフトなので大変です。コバ処理に手間がかかります。
お店にもシュランケンカーフのコニャック色で作ったグラスが並びました。今回からシュランケンカーフのグラスは157,500円での販売です。作るのが大変だったのであります。それと材料費の高騰。
それと今日来店されたお客様のお目当てのカバンが品切れで希望に沿うことが出来ませんでした。
購入したいかばんがあってもないことの方が多いル・ボナーです。前もってお電話かメールで確認していただくとありがたいです。お願いいたします。
指で触ると気持ち良さそうなコバですね。ここまで滑らかにに磨きあげるのは,大変手間がかかるのでしょうね。