
私自身が欲しくて作りたくて、親しくしている大和出版印刷の若社長をそそのかして始まったプロジェクトですが、いつの間にか
”神戸セレクション”という神戸市がバックアップして行われる企画の商品の一つとして選ばれてしまったため、真剣勝負となってしまいました。
現在、万年筆に適したこだわりノートに使用する紙の選定作業中。紙の専門家に頼んで揃えていただいたサンプルの紙に万年筆好きの人たちに書き比べていただき、ご意見をお聞かせいただいて今月末には紙を決定して形にしてゆきます。紙もまた難しい。一長一短あって、3種類の紙に絞り込まれてきたのですが、その中の1枚となると悩んでしまいます。
その上今まで全然万年筆には興味を持っていなかった印刷屋の若社長も万年筆菌に侵されて、ここ数ヶ月の間に高価な万年筆が4本。いけません、また一人感染させてしまった。そのため若い社員に任せていたこのこだわりノート作りにも本格的に参入してきて、こだわり満載のノートになる気配。
昨日もル・ボナーに若社長が来て、ノートの罫線は油性印刷のため罫線をまたいで万年筆で字を書くと罫線上はインキが載らなくて不快だからなんとかしたいと。これは万年筆菌に侵された者の意見です。
今回のノートの罫線はオフセット印刷ではなくて、大和出版印刷にある過去の遺物のような活版印刷機で刷ることがその問題の解決の糸口のように思えます。
シンプルではあるけれど、一つ一つ精査してこだわって作り上げたノートは特別な無二のモノになるでしょう。そんなノートが私は欲しい。川崎ちゃん頑張ってくださぁ~い。やはり紙はコンケラーCX22かなぁ~。でもバカスP70も砂糖キビのエキスを取った後の繊維を使った紙で捨てがたい。ここが思案のしどころです。

”神戸セレクション”にはそのこだわりノートと絞り技法を使ったペンケースがセットで通ったので、私の方はそちらが大変であります。秋の締め切りめざして量産のシステムを組上げなければいけません。
現在1本用ペンケースは量産の形が決定しました。3本用ペンケースが難航しております。最終絞り型が出来上がり浅草の名人絞り職人さんに絞ってもらおうと思った矢先、入院しちゃったのです。それでその後他に絞りが出来る職人さんを探しお願いしてみたりしたのですが、これが全然ダメ。右往左往したけれど、結局80歳近いその浅草絞り名人の退院を待つことになりました。一ヶ月半計画が遅れてしまい、現在浅草絞り名人頼りではあるけれど、遅れを取り戻そうと頑張ってもらっております。
3本用ペンケースも絞り型を微調整して次は最終決定したいものです。尺始終儀な絞り型で絞っても革に無理をさせると、無理させたところが裂けてしまいます。革と会話しながら無理のない絞り型に徐々に微調整してゆく必要があるのです。ここであせってもどうしょうもありません。でも気持は焦る私であります。
そんな時、万年筆菌に侵された大和出版印刷の若社長が新提案。絞り技法を使った革のペントレーも作ろうよと。3本用ペンケースの煮詰め込みで忙しいのにと思いながら、絞りの技法を使えばシンプルだけれどペンを個別に分離出来るペントレーも可能ではないですか。これは私も欲しい。3本用ペンケースの形が最終決定したら、次は革のペントレー頑張っちゃいます。
絞りのペントレーが出来上がった頃には
若社長のデスクにはそのペントレーが何個も並び、そこに何十本もの万年筆で埋め尽くされているのでしょうか。万年筆コレクターのデスクのように。
趣味と実益を兼ねた今回のプロジェクトは”神戸セレクション”を足掛かりに、その後もアイテムを増やしていってワクワクドキドキしながら楽しみたいと思っております。
はじめまして。吉宗さんに数年お世話になっている、現在ロンドン在住のものです。
「神戸セレクション」素晴らしいものになりそうですね。ペンケースとペントレイ・・・危険な予感が。
実は、こちらのブログのアーカイヴを読むうちに、今度は時計菌に感染したらしく(万年筆菌は小康状態)、StowaのAirman Ikarusを注文してしまいました・・・いやはや。
来年2月か3月に夫と共に帰神予定ですので、その際に六甲アイランドにも立ち寄れればと思っております(でもお金が ^_^;)
長々と失礼しました。