
たなか様のための、たったひとつのグラスが出来上がりました。

錠前の手油のふき取りを忘れての撮影ですが、
キメの細かさ、お伝え出来たでしょうか?

硬質でありながら、しなやかさも兼ね備えた美しい表情

内装は、デットストックのブレンダボックス
イタリア、フラスキーニ社の革

錠前は、ロジュームメッキのシリアルナンバー 02/10
ブリーフケース作成の場合、芯材の検討から始まります。
それぞれの、革の表情、個性をどう生かせることが出来るか。
切れ端に、いろいろな芯材を貼り、感触を見たりカーブをつけてみたりと
出来上がりのイメージを想像しながら、つい時間を忘れてしまいます。
クリスペルカーフには、薄く、かつ密度のあるしなやかな芯材を数年ぶりに使いました。
悩んだ価値がありました。ドン!ピシャ!です。
持ち手の芯は、定番より少し細身に削ったため、美しいラインが出たと思っています。
クリスペルカーフでの鞄製作は、もう訪れないかもしれない、と思うと残念でなりませんが
この革に出会えたこと、そして充実した楽しい製作時間がもてたこと、大変しあわせです。
クリスペルカーフは、口数の少ないしとやかな貴婦人
着飾った派手さはないけれど、すれ違い様にふっと振り向いてしまうような、
魅力を秘めた女性を思わせる革だと思っています。
写真撮影難しかった。
間接照明の下、高貴なまでの光沢が浮かび上がることをイメージしながらも
失敗の連続、きめの細かさが伝わらない、反射が強すぎる・・・
数日かけての、F氏と主人の力作?画像です。
クリスペルカーフの魅力、お伝えできたかしら?
お世話になっております。
ロジウムメッキ、改善されたようですね!!
それにしても、美しい!!
近日中に、実物を拝見に伺いたく存じます。