ル・ボナーの一日

やはり大好きな時計アンテア

2007年11月17日

雑誌の取材で来られたカメラマンの方が付けていた時計が気になった。 それがSTOWAのアンテアとの初めての出会いでした。聞くとドイツで購入したそうで、日本ではその当時発売されていなかった。バウハウス的なデザインのそのケースはシンプルな機能美が、チャーミングな表情を見せていて、良いと思った。学校の教室にあった掛け時計を小さくしたようなデザインがノスタルディー。 それまで全然時計に興味がなかった私でしたが、その時計には不思議なほど魅力を感じてしまった。 桜の咲く頃には日本でも発売されることを知り、それも68000円という価格で販売されることを知り買った。私の初めての機械式時計でした。 %EF%BC%91%EF%BC%90%E6%9C%88%20103.jpg それから2年弱、色々な時計をその後購入しましたが、このアンテアを一番よく付けている。 素敵な時計はいっぱいあるけれど、この時計が私は一番好きです。私の身の丈にぴったしで、気がねしないで気分がいい。だったらこのアンテアだけでいいじゃないかと言われればその通り、でもなぁ~。 シースルーの裏から見えるETAのムーブメントは汎用品で面白いモノではないけれど、誤差日に数秒で不満はないし、納得価格が気持ちいい。同じようなデザインで同じムーブメントを組み込んだドイツ時計は他にもあって、倍以上の値段がする。私は良心的な値段設定のアンテアを選択した方が気持ち良い。 %EF%BC%91%EF%BC%90%E6%9C%88%20104.jpg 私は私の判断で価格に見合っていないと思った工業製品は、どんなに魅力的でも購入しない?。 ただ作り手個人を感じれるモノは別です。魅力を感じ、作り手の思いやそのモノ作りに共感した時の分身のようなモノは、価格というファクターは二の次です。買える買えないは別にして。 アンテアに付けているベルトは私の持っている時計の中で唯一自作ではないベルトです。 オーダー好きのの顧客のOさんがジャン・クロード・ペランに特注したものをいただいたのですが、既製のベルトとはやはり違う。オーダーだから当然マニファクチュールです。値段も同社の既製の倍以上するベルトです。流れ作業の工業製品でない魅力があります。私にとっていい勉強になります。 現代社会のグローバル経済システムは消費して繰り返し購入することを促すように仕組まれています。 それに異を唱えても変わるものではないけれど、ずーっと大事にしたいモノを選択し使うように心がけ、作り手としてずーっと大事にしてもらい使い続けれるモノを作ってゆきたい。 STOWAのアンテアは工業製品ではあるけれど、この価格に見合った良心的なモノ作りの姿勢と私の趣味趣向にあったデザインが、いつまでも大事にしょうと思わせる。 不思議なもので、どんな工業製品も長い年月生き続けると、特別なモノに変わる。アンテアもそんな風に年月を重ねて、私の思い出を刻んでいくといいなぁ~。

Le Bonheur (22:09) | コメント(3)

Comments

  1. O より:

    お世話になっております。
     私のアンテア(80周年記念モデル)も調子イイですヨ!!
     カレンダーなし、シンメトリーなトコが気に入ってます。
     “サクソニア”or“セネタ”はしばらく先カナ?

  2. Oさん
    私の持っている時計の中で唯一カレンダーがついているのが、このアンテアです。使わないで長く放置していると、次に使う時に使わなかった日数に比例して日時を合わせるのに手間がかかり、そんな理由も含めて良く付けています。
    ブライトリングのクロノスーパーオーシャンアンスレートブラックいいですねぇ~。限定200本40万円。納得価格。

  3. orenge より:

    ブランドウオッチに慣らされた目には実に新鮮です。価値のわかる人の選ぶ時計でしょう。

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