ル・ボナーの一日

パフ

2007年11月23日

%E3%83%9C%E3%83%80%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%96%E3%83%AD%E3%83%B3.jpg 世界中で3つめの、ライトグリーンのミセスが完成し、 パフの製作に入ります。 昨年ご注文頂きました、レッド、ワイン、ブルー、ブラックの4点です。 この革は四方60センチぐらいの小さな小さなシープで、 フランス、ボダンジョアー社のブロンジェ。 ピレネー山脈の、なだらかなフランス側で大切に育てられたのでしょう、 シープでは最高峰、と言われいるほどで、私達は今まで手にしたことのないほど 傷が少なく銀面(表皮)が整っていて嬉しくなってしまいます。 画像でわかるかしら? 色がきれいでしょう! 赤、は嫌みのない澄んだ本当の赤、 青、美しいでしょう! こんな色、日本では作れないでしょうし、 地中海、映画「グランブルー」の海を思い浮かべ、 乾いた空気のもと、空の青さが海に映る。 この青を作りだしたボアンジョアー社はヨーロッパを感じるし、 この青を選ばれたお客様は色を楽しまれてる。 なめらかなほどに柔らかく、優しい優しい肌ざわり。 平面的な仕立てでは、このしなやかさが生きないなぁー、と思い パフ、が生まれました。 用途が分からないバッグ、花瓶?という男性陣の批判?をよそに 望んで下さる方が多く、いつの間にか革の在庫がなくなってきました。 たぶん、個人営業では私達しか持っていないかもしれない。 サンプルとしてのまとめ買い、非常に高価だったことは覚えています。 もうあんなに勇気ある買い物はこの先出来ないかもしれない。 文化服装時代、(あの頃は鞄科として独立はしていなかった) 週1度の鞄の授業、 仕立てられる以前の、革、大きく広げられた、革 初めて見て、触れて、「これだぁ~!」、と決めたのです。 だからね、革が好きで好きで、この革で仕立てたいと思う革がどんどん増えてゆく。 それぞれの違った個性の革に出会い、触れ、 それぞれの違った個性を生かし、どう膨らませることが出来るか、考える その時間が、私には最も重要で、大切な時間。 ブロンジェのサンプルに触れ、 このブロンジェ、どうしても欲しかったし、仕立てられる幸せを今、かみしめています。 だって、この4点で、ブロンジェのパフは、もうおしまい! もう!おしまい!

Le Bonheur (08:24) | コメント(2)

Comments

  1. クワハラ より:

    ハミさん、ご無沙汰しています。
    寒くなりましたね。
    体調に気をつけて下さいね。
    綺麗な色ばかりですね~~☆
    赤、ワインもいいけれど、ブルーの素晴しいこと!!!
    滑らかで、しなやかな、優雅な感じ。
    パフ、とっても可愛いですものね。
    きっと素敵なパフが出来上がるのでしょうね。楽しみです。

  2. ハミ より:

    クワハラ様
    ほんのチョットのご無沙汰です。
    ブルー、美しいでしょう!
    でもね、
    もこもこになると、あの色も、この色も、みーんな、みーんな、
    もっと、きれいになるの。
    革がね、喜んでくれてる様に思うのは、私勝手だけどね!

Leave a Comment

入力エリアすべてが必須項目です。メールアドレスが公開されることはありません。

内容をご確認の上、送信してください。

アーカイブ