ル・ボナーの一日

伴侶に理解されない車選択

2008年02月12日

祭日の月曜日、久しぶりにライターと古本をこよなく愛するSさんが来店された。 その場に丁度ポルシェからアルファに乗り換え、その後ず~とイタリア車一筋の、イタリアチョイ悪Y氏も居られ車の話になった。 Sさんはフィアット・ブントを長く載り続けてる愛すべきイタリア車好き。それもカナブン(神戸の一部の地域ではムイムイと言うらしい)と皆が呼んでいる黄金カラーのブント。この選択はイタリアン!。一番魅力的な走りを堪能できたブント。イタリアチョイ悪Y氏もその時代のブントは絶賛。 私が現在乗っているアルファロメオ145クワドリフォリオ前期型と同じ頃に販売されていた車で、ディーラーでセールスマンが145を横目で見ながら小声で「あの車より壊れませんよ」と進められて買ったそうです。 %E3%83%96%E3%83%B3%E3%83%88%E3%83%95%E3%83%AD%E3%83%B3%E3%83%88.jpg 「この車可愛いわね」という奥様の了承を得てSさんは購入の運びとなった。 それから月日は流れ、Sさんは多くの問題をエンジョイしながらイタ車道まっしぐら。それに比べ可愛いだけでは納得出来なくなった奥様。あちこちから異音がしたり、落ち着いてセカンドシートで居眠りできない。その上小さなファミリーカーなのに車検のたびに予想以上の出費etc,,,,,, 決定的な出来事があった。いつもは細心の注意を払って、ブントを修理に出していてどうしても車が必要になったときは、同じイタ車好きの弟さんの車(145前期型の5ドアー、珍しい)を借りるようにしていた。その時たまたまその車も修理に出ていて、レンタカーを借りてしまった。それがいけなかった。 そのレンタカーに乗った奥様は、そのスムーズな乗り心地と静かさに感動し、その上「この車壊れないんだよ」なんて言ってしまったのがいけなかった。次は絶対このメーカーの車にしてぇ~!と宣言されてしまった。その借りたレンタカーはTOYOTAのカローラ・フィルダー。 多くの奥様たちは車にはあまり興味がない。壊れずに楽に移動できて、見栄えのする車を良しと考える。メーカーの歴史とかポリシーとかアイデンティティーなんて知る必要を感じない。 男は車にロマンを求める。特にラテン車好きは多くの問題には目をつぶり、長所だけを見つめて良しとする。車をしつけの悪いペットのように思って接している。 S氏もそろそろ車を買い替えたいと思っているそうです。アルファロメオのカタログを見ながら「この車いいよなぁ~」と奥様に同意を求めようとすると、奥様は「どこの車?」と不審げに問う。S氏は「と、、と、、TOYOTAのアルファロメオ!」。購入してしまえばこっちの勝ちぃ~!。 %E3%83%96%E3%83%B3%E3%83%88%E3%83%AA%E3%82%A2.jpg 私はそんな苦労はいらない。結婚して30年色々な車にのってきたがアルファロメオ145クワドリフォリオ前期型が最も乗り心地が良く、スムーズで走行安定性がある。その上静かなアルファサウンドとボディーのきしみ音は今まで乗り継いだ車の中では類を見ない心地良さ。オーディオだって普通に聞ける。要は比較であります。ハミはこんなにリラックスできる車に今まで乗ったことがないと大満足。 私のアルフィスタとしての道に、何の障害もなぁ~いと今のところ思っております。

Le Bonheur (21:11) | コメント(3)

Comments

  1. pretty pun-chan より:

    Sです。先日は本当に楽しい時間を有難う御座いました。久しぶりにイタ車と万年筆の話(万年筆の方は専ら聞き役でしたが)がたくさん出来て大笑いさせてもらいました。本当にル・ボナーは「鞄も扱っている」イタ車と万年筆狂の店で、私が貴店で鞄の話を聞けたのは、8年ほど前に初めて訪ねた時だけではなかったか?と回想しています。Punto ELXはいい車です。「進む、曲がる、止まる」が面白いクルマの基本です。合理性や利便性とは別世界に存在です。弟のもう一台のイタ車、フィアット・バルケッタのボンネットには何故か新品のワイパーが一本入っていたぐらいですからね。でもねえ、アルファ145と歩む人生、結構永~いものになるのでは??横目でニヤニヤ笑っています。ご健闘をお祈り致します。

  2. pretty pun-chan より:

    Sです。たびたびすみません。書き忘れました。私、当分の間はPunto ELXに乗り続けます。緑青が浮くまで…。(密かに、いやかなりチンクチェント500が気になってはいるのですが)

  3. pretty pun-chan さん
    ブント乗り続けてください。私のアルファ145と同時代だと思いますので、どちらが長~く乗り続けることが出来るでしょうか?
    チンクチェント500は確かに魅力的ではありますが、10年前のイタ車の方が面白いはずです。
    次回来られた時は鞄の話をいたしましょう。
      ボンジョルノ松本 拝

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