ル・ボナーの一日

万年筆の魔界からの誘惑

2008年07月20日

ここのところ万年筆ネタを連発し、しばらくその話は自制しようと考えていた。 でもなぜかその話題へと導く出来事が私の回りで発生する。 私の影響で、万年筆菌に感染してしまった横浜のNさんから、暑中見舞いのメールが届いた。 この人、イタリアの魑魅魍魎が跋扈する混沌とした魅力満載の万年筆中心に、 カラフルワールドな軸の高級万年筆が増殖している。 何度も書きますが、イタリアの万年筆は悪女のような万年筆たちです。 その迷宮に深入りしては危険です。 でNさんからのメール。 松本さま 梅雨明けをしましたね。暑中お見舞い申し上げます。 我が家はエアコンを使わない生活をしていますが、さすがに今日は辛いです。 そろそろ部屋に西日が入る時間なので、非難のため外出しなければいけません。 こうした節約を積み重ね、こつこつと貯めた小遣いで購入した伊太利亜万年筆の写真 を送らせていただきます。 一服の清涼剤になれば嬉しく思います。 お忙しいとは存じますが、暑さで体調を崩さぬようにご自愛ください。 なんていう、言い訳としか聞こえない暑さ対策による小遣い捻出方法を書いて、 添付してあった写真を拝見。 %E3%83%8E%E3%83%96%E3%82%B3%E3%83%AC%E3%82%AF%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3.jpg 下からオマスのアルコ。インク漏れの問題点多々発生すると聞くオマスです。 でも味わいあるセルロイド軸が全ての問題点に目をつぶらせてくれる万年筆であります。 ビスコンティーのミケランジェロは、まだ加藤翁が関わっていた頃の名残りを感じる、 ビスコンティーを代表するセルロイド軸の名品。 モンテグラッパのエキストラ1930バンブーブラックのセルロイドの文様はまさに芸術的色合い。 それが作りのほどほど感に文句つけたくなる気持ちを抑える筆記具のジュエリー。 そして一番上の万年筆はと見ると。 なんということだ! 私が恋焦がれるアウロラの85周年「レッド」じゃありませんか!。 %E3%83%8E%E3%83%96%E3%83%AC%E3%83%83%E3%83%89.jpg Nさんも「レッド」を購入したぁ~!。 何が清涼剤だぁ~ 私は益々暑くなってしまった。 私の恋焦がれるアウロラ85周年「レッド」は、いつか格安で手に入れたいとの下心から、 私の周りの多くの万年筆好きが所有するに至った。 知っているだけで10人以上の人が、この「レッド」を所有している。 その仲間に万年筆菌感染歴1年の横浜のNさんも加わったのだ。 Nさんはセルロイドとシルバー中心で、セルロイド似ではあるけれど、 レジン素材のレッドには手を出さないと思っていたら、これも守備範囲だったようであります。 恐ろしい勢いでNさんの高級万年筆は増殖している。恐ろしやぁ~。 私と一緒に泥沼まっしぐらぁ~。 そんな刺激的なNさんからの暑中見舞いが届いてすぐ、 某印刷会社の若社長が、「レッド」を入れたTAKUYA君のグリマルディー・ペンケースをぶら下げて、それを見せびらかすように来店であります。アウロラ85周年「レッド」の誘惑2連発。 彼は半月ほど前、ドイツに仕事?で視察旅行に行っていたのだけれど、 その時、もし私がヨーロッパで命を落すようなことがあれば、 アウロラのレッドとランゲ&ゾーネの1815は、カバン屋の馬鹿オヤジにあげるようにと、 美人の奥様にメールしてくれたのですが、私の祈り(呪文)虚しく元気に帰国した。 最後のバガス紙を使って作った万年筆の書き味にこだわった上製本ノートは好評の内に完売し、その第二段として、配合からオリジナルで万年筆の書き味にこだわった紙を作って、 本格的に色々な紙製品を作る計画が現在進行中で、その相談に来たのだけれど、 この人も万年筆の泥沼に確実に足を踏み入れた哀れな子羊。 「レッド」に対する私の思い入れについては、今まで何度も書いたので今回は書きませんが、 この万年筆が欲しいと思い続けております。 ここの所の私の馬鹿げた万年筆連続入手の愚行を制御出来ていたら、 間違いなく「レッド」は手に入れることが出来ていたのは確かなのだけれど、 どうしても私の万年筆入手において、1本10万円オーバーでの購入には躊躇いがあるのです。 その躊躇だけは死守しながら私の万年筆趣味はこれからもつづく。 中古であることにこだわりは全然ありません。 8万円で売るという慈悲深いお人がおられたら、是非私に一報を。

Le Bonheur (21:18) | コメント(6)

Comments

  1. ノブ より:

    WAGNERの裏定例会へ参加してきました。WAGNER2008の限定万年筆は面白い万年筆です。レッドも調整していただきました。今日は私も含め3人がレッドを持ち込んでいました。3本並べると壮観でした。このレッドは人気があり、探されている方が多いようですが、幸せを引きつける松本様の前には、慈悲深い方がいつかは現れると思います。

  2. ぴこりん より:

    こんにちは。
    いちど10万円の大台を突破してしまうと、案外憑き物が落ちる・・・
    かもしれませんよ。
    私はそうでした。

  3. 夢待ち人 より:

    ご無沙汰しております。昨日の裏ワグナーではレッド真っ盛りだったらしいです、思い余ってブログに想いを書いた後でココにお邪魔したらなんと松本様も同じような内容でレッドエレジー~とは・・わたくしも何回もミスチャンスしました。フルハルターにおいてのレッド、金ペン堂においてのレッド、友人がレッドを先に購入してしまった時のレッド、今思うと残念でなりません。今もペン&メッセージさんにお願いしてあります。なんとか御一緒に手に入るといいですね。

  4. ル・ボナー松本 より:

    ノブ さん
    ぴこりん さん
    夢待ち人 さん
    目の前を何度も通り過ぎて行きながら、入手出来ないもどかしさを楽しんでおります(痩せ我慢)。レッドという万年筆が多くの人の記憶から忘れ去られた頃に私のところに落ち着けばいいと本当は思っております。だからプレミア価格だけはダメです。いつまで恋焦がれつづけれるか。そんな風に片思いのような万年筆が1本ある、もどかしい感じって良いと思っています。

  5. ノブ より:

    その気持ちとても分かります。現在プレミア価格の万年筆を発売当時の6割、7割で購入された話を聞いたり、実物をみたりすると、出会えた時期の遅さにため息しかでません。私自身も10万円を超える購入価格はかなり躊躇います。今回の品もレッド以外は10万円未満の購入価格です。それでも私にとっては十分に高価です。
     レッドの和に入り、定例会やインプレ等は楽しめました。これだけ巷にレッドブームを引き起こしたのは製品の魅力とともに松本さんのブログの影響が大きいと思います。
     このレッドに昨日はモンブランのボルドーを入れたのですが、ボディの色が濃くなることが分かったので、早速インクを抜き洗浄しました。影響が出ないうちに知ることが出来たのも、WAGNERに参加し、同じ品を使っている人に出会えたからです。
     また、インクのメーカー毎の組成の傾向についてpelikanさんから伺ったので、ペリカンのレッドを購入して使用しようと思います。

  6. ル・ボナー松本 より:

    ノブ さん
    私は伊太利亜万年筆の書き味には多くを期待していません。レッドにしても特別な特徴は感じず、中庸という印象です。ただ軸の色と意匠に惹かれています。この片思いは、しばらく楽しもうと思っています。
    購入されたワグナーのオリジナル万年筆の細部の写真を、出来ればお時間のある時にメールで送って欲しいなぁ~。詳しい仕様も。インプレッションは見ましたが、私は詳細を全然知りません。興味あるので教えてください。

Leave a Comment

入力エリアすべてが必須項目です。メールアドレスが公開されることはありません。

内容をご確認の上、送信してください。

アーカイブ