年明けから休まず仕事をしている二人です。
作業し易いように工房は変身させて良い感じだけれど、一つの事に集中して作業が出来る状態ではなくて、しなければいけない仕事を書き出してみるとただ唖然とするばかり。
私は太ダレスを、ハミは学手風ブリーフケースを、それぞれ作っているのだけれど、まずは自分だけで完結する仕事は後に回して、共同作業で作り上げる品の、私たちがしなければいけない部分を済まさないと、組上げをお願いしている職人さんたちの作業が始まらない。セカンド生産に入る「ディプロマ」のパターンの修正と革その他材料のチェックと指示書の作製。今回は背胴のトップ部分に補強のベルトを縫い付けるのでその変更した型紙を作り、それとコバ部分に巻く革の処理方法の検討。
それと多くのお客さまに待って頂いている名刺入れの裁断もあった。

休み返上で名刺入れの裁断作業。
今回名刺入れは今までのブッテーロ以外に、シュランケンカーフ、クリスペルカーフ、バッファローでも色々な色で作る事にしました。その結果いっぱい裁断するこになりました。
鞄は基本的に手裁ちしているけれど、革小物の裁断は裁断機を使う。どちらにしても革の繊維の方向は考慮して裁断する必要はあるけれど、手裁ちでも裁断機使っても出来上がった品に差は出ない。

私の職人人生より長く動き続けるこの裁断機は、昭和の風情があってお気に入りのマシーン。
前回の修理を経て、元気そのもの。私の寿命より長く動き続ける気配濃厚。

今回一番裁断するのに苦心したのがこのバッファロー。
キズ多い革だのにシボが深くて見損じそうになる。
中央の部分がキズです。老眼が進む私たちにはチェックが大変。

こっちはもっと分かりにくいキズが中央部分に。
その上革小物の場合ル・ボナーでは、0・3ミリ割の革の2枚べた貼りを多様して作るので、名人漉き割り職人の山西さんに頼んでいても、シボの凹凸が深いこのバッファローを0・3ミリで割ると割り損じの確率が高くなるので、それどれの部品は予定数の倍裁断しておかないと不安。
普段は作業机での座り仕事の多い私ですが、太ダレスの貼り込みや革小物の裁断が連続して、立ち仕事が連続してる。立ち仕事の合間の休憩時に「よっこらしょ」と椅子に座って一服する時、充実感を感じるボンジョルノでありました。こんな感じで2010年は4月までノンストップのル・ボナー。
あぁ~そうでした。分度器ドットコムの谷本さんの世界一周バイヤー投票の順位が、締切間近かになって最終面接に残れる20位を切ってしまっています。一時皆様の応援のおかげでベスト10突入寸前で安心していたら、いつの間にやら非常にまずい状況になっているではありませんか。あと4日です。1日1回の投票宜しくお願いいたしまぁ~す。谷本さんが世界一周バイヤーに選ばれた暁には、私はイタリア編のみ勝手に乱入する予定にしております。皆様応援宜しく切に切にお願いいたします。
元キズと申しましょうか…
小さなキズに気を使われる方は
普段使いされないんでしょうか?
日常愛用すれば自然と痛みますよね?
そのキズが愛おしいoyajiは異端児なのでしょうか…
エヘッ、ちょっと酔ってます。(笑)
Re: oyaji さん
確かに酔っておられるようですね。
その後鞄たちは支障なく元気でしょうか?
使用後の状況を見せてください。
ル・ボナー松本