ル・ボナーの一日

アルファロメオ145クワドリフォリオ前期型を安く維持する私

2011年06月22日




愛車・98年式アルファロメオ145クワドリフォリオ前期型は、ユーザー車検した後その足で市井の修理屋さんに法定点検とパーツ交換を頼んでいた。そして今日元気になって戻って来た。私は本当はディラーで車検を受ける財力はあるのだ・・・・・。しかし同じ年代の同じ車種の車検が部品交換込みで56万かかったということを聞いた時に決心した。20世紀最後の問題車と言われるこのアルファ145を、消耗部品はケチる事なく変えながら出来るだけ安く維持する努力をする事で、アルファロメオという魅力的な車を普通に維持出来る道筋を導き出したいと思ったのでありました。

今回のパーツ交換は異音のするファンベルトと、4年間替えていないバッテリーと、折れたヘッドライトの光軸。購入時ディラーで交換修理したパーツなので、ディラーでの価格は分かっていた。この3つでディラーだと確実に10万オーバー。今回ファンベルトは純正品、バッテーリーは新品の社外品、そして問題のプラスティック製の光軸はすぐ折れるのに高価なので、中古パーツを探し出してもらい付けた。それとユーザー車検中に外れてブラブラになったボンネットを開ける時のレバーは強固に元あった場所に固定してもらい、何十項目もある法定点検をしてもらって消費税込みで4万円弱。納得出来る価格を大きく下まわりお礼の言葉しかない。この値段には頭が下がる。ユーザー車検の時にかかった車検代、自賠責保険、税金を加えても10万以下で2年に一度の試練をくぐり抜けた。ディラーでの車検という安心という幻想の変わりに、市井の修理職人の誠意を頂いた。




145前期型の時代まではエンジンを覆うカバーはアルミ製。現行の車たちのようにボンネットを開けてもエンジン本体が隠れて見えない色気のなさとは違い、魅力的なエンジンルーム。官能的なアルファサウンドを奏でるこの傑作4気筒ツインスパークエンジンの中でも、吹け上がり感はこの時代のツインスパークが最高。軟弱ボディー剛性のアルファ145においてギリギリのパワーを持ったこのツインスパークエンジンは、恐怖と官能をドライバーに提供する。

皆様に助けて頂きながらこれからもこの車を安く維持してゆく所存であります。ただ出来るだけ乗らない事がこのアルファロメオ145クワドリフォリオ前期型と長く付き合っていける最大の秘訣である事は確かだ。1年間で1500キロしか走行距離を伸ばさなかった私のような者にはベストなチョイス。3万キロに一回は交換しなければならないと言われているタイミングベルトの交換もこのペースだと一生しなくていいかも。愛しのアルファロメオ145クワドリフォリオ前期型との蜜月の日々はこれからも続く。私の145と同時代のGTVには魅力を感じているし、どうせそんなに乗らないのだから車の中で最も美しいと私は思っている1960年代のジュリエッタ・スパイダーをいっそなどと浮気心はない訳ではないけれど、この20世紀最後のアルファのファミリーカーに十分な満足感を感じているボンジョルノであったのでした。

Le Bonheur (21:52) | コメント(4)

Comments

  1. 三好 より:

    年間1,500キロ・・・。
    車、必要無い様な気が・・・。
    私のフランス車は実用的です。
    走行中に突然止まったこともありますし、現在スピードメーターは動きませんし、リアから異音(ベアリングの交換が必要)がしますが、コーナーリングは粘りがあり、スピードが乗れば時速×××キロぐらいまで出ます。
    フランスも良いですよ。
    Re:ボンジョルノより
    私はそんなに乗らなくてもアルフィスタでこれからもいきますよぉ〜。
    フランス車でもラテン車は皆友だち。乗り続けてください。
    それにしてもベアリングが磨耗するなんて、日本車やドイツ車だとあり得ないと言われました。
    そんなラテン車ならではのトラブルも受け入れて可愛がってあげましょう。
    パーツ交換は今回私がしてもらった修理屋さんが良いと思いますよ。

  2. PEI より:

    市井の整備工場さまの技術力と熱意とがあれば、ちょい古外国車のオーナーも長く車と付き合っていけますね。
    しかしボンネットを開けるレバーのぶらぶら状態には驚きました。
    正面からの顔は画になりますね。
    Re:ボンジョルノより
    私も驚きました。でも修理してもらったので、もう大丈夫だと思います。きっと。
    それにしてもアルファは面白いです。
    ドライバーは問題を察知する感受性が必要な車だなと思います。
    今時のハイテク車だとこの楽しさは味わえない。

  3. りゅうちゃん より:

    こんにちわ。今日愛車のフィアットNEW500の1年点検に出しましたが、その代車がアルファロメオ156 2000ccのツインスパークでした。初めてのアルファでしたので、ワクワクして運転しました。10万キロ走行している車でしたが、音もこもったいい音しますし、マニュアルミッション車だったこともあって、アクセルに反応するレスポンスも良くて、のめり込みそうになりました。僕もホントはアルファGTVがいつかはほしいなと思ってましたが、アルファならどの車種でも運転が楽しくなるんじゃないかと思いました。いつかはアルファロメオ乗るぞー!
    Re:ボンジョルノより
    ツインスパークに乗りましたかー!。楽しいでしょう?。サードで引っ張った時の快感が私は大好きです。是非是非GTVに。今なら50万以下で手に入ります。

  4. なんてこった? より:

    私も同型のアルファを愛用しています。昨年車検を取ったのですが、私の場合は近所の大型パーツショップ(オートバックス)でした。ディーラーでの車検は薄給で私大学生の娘を持つ親としては問題外(笑)。まず価格での決定でした。普段の修理は簡単な部品交換の場合、中古部品を国内外のオークションを検索しセルフ修理。面倒な修理は懇意にしている市井の修理屋さんを利用しています。先日もクラッチ・マスターシリンダーのオイル漏れ、車載車を要請しました。問題の多い車のオーナーはまず馴染みの個人経営の修理屋さんを探す事も大切だと実感しています。
    Re: ボンジョルノ より
    145にお乗りなんですか。
    お互い頑張って安く維持するのを楽しみましょう。

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