
現在ダレス用の枠を組んでいます。これから本体とこの枠の手縫です。
ル・ボナーのダレスに使う枠は、3ミリ厚の12mm巾のアルミ製です。
カーブする部分が直角だとスマートなので、曲げる位置を皿揉みして曲げます。
他社のダレスバッグの枠は鉄枠で幅も15ミリ~20ミリを多く使っている。その方が丈夫だ。
でも重くなるしスマートではないと私は思って、アルミの12ミリ巾をル・ボナーは使っています。
その枠でも変形しないようにするためには工夫が必要です。本体と枠を縫う時は緩みを最小限にし、曲がる余白が生じないように、手縫いで絞りながら縫い上げる。

今回は定番の太ダレスのタイプ以外に、外枠と内枠を直接止める形式のダレスバッグも頼まれています。つまり本体前面に錠前と下がりの部分がないタイプ。この形式の錠前を枠に装着するには20ミリ巾が必要です。巾のある枠の場合は少し緩やかなカーブが似合います。定番の太ダレスよりもっこりしたダレスバックに仕上がります。錠前と下がりが前本体にアクセントを与えるのですが、このタイプだとシンプルな表情になる。少しアクセントを与えるために、枠を縫い付けた本体中央部分に取り付けるベロを大きめのタイプにしている。それだけで相当バランス良くなる。

このタイプの枠に取り付ける錠前は、今回はイタリアのOBI社製。
このところ作れていないけれど、ル・ボナーらしさ伝える棒屋根ボストンの金具も作っている金具屋さんの錠前で、初めて今回使った。このタイプの金具は種類がそう多くなくて気に入った形が少ないけれど、このOBIの金具は美しい。
ダレスバッグはフレームを本体トップ部分に縫い付けて枠を閉じるまで、ダレスの素敵なフォルムと出会えない。だからこれからがダレスを作る中で一番楽しい時間。一針一針手縫いのチェーンステッチしながら、ダレスバッグの完成時のカタチを思い描いています。
う~ん、秒読み段階!
わくわくしますね。
Re: 三好 さん
頑張りまぁ~す。
1個ずつですが。
ル・ボナー松本