ル・ボナーの一日

ライカM9+ノクトンクラシック35mm/F1,4SCのコンビが楽しい。

2016年03月30日

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ライカはフィルムカメラで十分だと言い張っていた。外観的にもフィルムに比べて厚みがあるボディーがいただけないなんて。それより何よりカタログスペックを考えてあまりに高価だ。一生デジタルライカのボディーは所有することはないと思っていた。しかし、カメラも大好きなライカMを購入する友人がM9を中古下取価格で買わないかと提案して来た。私はその誘惑に乗ってしまったぁ〜。だってライカですから。そして使い始めると最初全てに戸惑った。M9は特に液晶での写りを確認出来ないレベルだし特別なデジタル機能は皆無で、フィルムカメラとの差は現像がパソコンで出来る事ぐらい。それに加え、それまで私は撮れる絵の質はレンズ次第でボディーはセンサーサイズが同じなら大差ないと思っていた。私にとって首から下げる大きなアクセサリーとなるかもという不安を感じたファーストイップレッションだった。

しかし撮ってパソコンで現像すると、その解像感と色彩に魅了されてしまった。同じMマウントのレンズでα7RとRAWで撮り比べてみても明らかに違う。絞って撮った風景は実際に見るより抜けて写るし、人物や物を撮ると実際よりカラフルな色調に。それは好き嫌いはあると思うけれど、私の琴線にはピタッと触れた。この写りは現行のライカMだとそうはならないみたい。そのセンサーの味付けに気に入ってしまうとすべてがプラスに思えてくる。レンジファインダーの曖昧なピント合わせも、ちゃんと撮った画像を確認するのが困難な液晶画面も、特別なデジタル機能が全然付いていない事も、カメラ趣味をより深く楽しむ為の作意と勘違いするに至った。

出社時にM9+ノクトンクラシック35mm/F1,4SCをF11絞りで撮った下記画像。現行のMマウントの35mmのF1.4レンズでは最安値ではないかと思われるレンズですが気に入っています。帰宅時は暗いのでいくら明るいレンズ付けてもこのコンビだと手持ち撮影でちゃんとはまだ撮れない手ブレッソン松本。

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この色調、抜けた写りは私の所有するカメラの中でピカイチです。正確に伝えているかと言うとそうではなくて、私の心象イメージにフィットするというか。なので商品撮影はご法度です。

最短撮影距離75cmでF値を変えてRAW撮って出しで。

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F1,4開放で

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F4で。

最短撮影距離が75cmなので制約ありますが、リアルではないライカの色世界。

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M9のセンサーの塩梅が特別みたいで、最新のMだともうちょっと自然な色に撮れるらしい。フィルムカメラに憧れながらそこまでマニアックにはなれななくて丁度良いバランスで撮る所作を楽しめるデジカメ、それが私にとってライカM9なのだと感じております。開放でのジャスピンは老眼の私には至難の技ではありますがそれも楽しめています。このコンビは私にカメラ趣味の新たな扉を開いたぁ〜なんて。

Le Bonheur (09:55) | コメント(0)

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