ル・ボナーの一日

エングレービング

2010年12月17日







100年以上前のアメリカ製の無骨な懐中時計。
しかし裏蓋を開けると見事なエングレービングが施されたムーブメント。
この丁寧な仕事を加える事で道具に魂が宿る。
だから100年前製造の品も残る。残したいと願う。


懐中時計は2つ持っているけれど、
どちらもエングレービング施されたムーブメント。
精度は求めようもないけれど、
カチカチ動き続けてくれればそれで十分
その音色聞きながら内包されたムーブメントの姿を想像し、
愛おしさ増し永遠に動き続ける事を願う。

モノは作り手の思い伝わる仕事に使い手が共感出来れば、
その時価値あるモノに昇華する。
そんなシンプルな素敵な関係の中で生まれたモノたちは、
輝き持ち続けると信じている。
大部分のモノが企業利益追求の道具になった現代社会の中で、
夢を描けるモノって少なくなった。
より価値を持つようになった。
100年前の鉄道時計のムーブメントのエングレービングを見ながら、
永遠に使い続けたいと思ってもらえる鞄を作りたいと思った。

(訂正) ボンジョルノの時計趣味の師であるライターN氏から指摘があり訂正させて頂きます。このアメリカ製の懐中時計のムーブメントに施された彫は、手彫り中心のエングレービングとは区別していて、機械彫りの「ダマスキーン(Damaskeening)」と呼ばれる装飾だそうです。知識の浅さが露呈してしまいました。お騒がせしました。

Le Bonheur (22:06) | コメント(1)

Comments

  1. orenge より:

    アンティークの懐中時計は,いいですね。昔のものは特別なものでしたから,普及品にない魅力であふれていて優雅ですね。現行品は雲上ブランドでも特別感がないものが多い気がします。
    Re:ボンジョルノより
    一日10分遅れているようです。
    メンテに出さないと。
    でも動いてくれていればそれだけで十分満足です。
    今日も仕事机の上に鎮座しています。

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