ル・ボナーの一日

旅に誘う鞄

2006年02月07日

海と雲.jpg 海を見ていると、海外行きたい病がでてきます。どこよりイタリアに行きたい。アドリア海を見てみたい。一週間、目をつぶっていれば行くのは簡単なことなのだけれど、目の前の仕事が気になって行けないでいます。誰か押してくれる人いないかな。今日もグーグルアースでイタリアの町々を見ています。 海外に旅立つ人たちの多くが鞄の底にゴロゴロいうタイヤで、伸びる取っ手が付いた鞄を持ってでかけます。確かに荷物をいっぱい入れて移動しても楽です。でもかっこ良くは見えないのです。センスのよいあのての鞄を作れたらと常々考えているのですがなかなか形に出来ません。その最大の理由は、鞄を引きずってもつという姿自体がよろしく見えないということがあります。それに加え、既成の伸びる取っ手とかゴロゴロタイヤがプラスチッキーで、よしんば取っ手の横のバーが金属製だとしても安っぽいため、本体をかっこよく作っても、それらが台無しにしてしまうのです。その部品を特注で作るとしたら、あまりにコストがかかり私には現状無理です。良い既製品の部品が登場するのを待つしかありません。 私は大きな革製のボストンバッグをもって、旅には行きたい。 そのボストンバッグに思い出をいっぱい詰め込んでかえってきます。 きっと重くて、途中で放り出したくなるかもしれないけれど、気に入った皮製ボストンバッグならそいつと会話しながら旅をつづけることが出来ます。ゴロゴロ旅行鞄はあとから付いて来るだけで会話は楽しめないのではと思うのです。 大正時代の鞄のカタログをみていて、ファスナーがなかった時代の旅行鞄は威風堂々としていて、持つ旅人の姿にポエムを見ます。現代の旅人にもポエムを演出できる旅行鞄を持って欲しい。私たち鞄職人はそういう旅行鞄を作り出さなければいけません。 多少不便な方が雰囲気があるのは確かです。機能とロマンチシズムのバランスを考えて現代の旅行鞄を作り出さねば。

Le Bonheur (22:41) | コメント(1)

Comments

  1. 筒井 より:

    全く同感です。旅行ではなく旅に出る時は革製に限ると思います。
    あらゆるシチュエーションを思い浮かべるだけで幸せな時間を過ごせます。
    ファスナーがない鞄は、ファスナー付に比べさらに耐久性があると思われ、私なんかは子供が大人になり使ってもらう時のことまで考えてしまいます。くやしいけど子供が使う時にいい味になっているだろうと思いながら。。

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