ル・ボナーの一日

3月下旬のル・ボナー

2006年03月23日

仕事机.jpg 仕事机の位置を窓際に変えました。 ハミはこんなに忙しい時になぜ模様替えするの?と怒りますが、したいと思うといてもたってもいられなくなりしてしまいます。年に2,3度は変えています。今回は初めて窓際にしました。外から仕事を見られるのは恥ずかしいのですが、頭を上げると外の風景が目線の先にいつもあるのが魅力です。 仕事道具に包まれた、この仕事場に居るときが一番居心地が良いです。ごちゃごちゃしていても手を伸ばせば全ての愛用の道具に手が届く空間。 時計職人の仕事場は清潔でカッコイイと思いますが、鞄職人の仕事場はゴミがいっぱい出てしまうためごちゃごちゃとしてしまい、清潔で合理的な仕事場にはどうしてもなりません。そんな中では、私たちは大変恵まれた仕事場で鞄を作れていると思います。 また数ヶ月したら理想の仕事位置を求めて模様替えを私はしているでしょう。 今日は休日返上で、タイムリミットぎりぎりの鞄の製作をしていました。 Sご夫妻に頼まれていた、ペアのボストンバッグが明日には出来上がります。関東に戻られる前に、なんとか間に合いそうで一安心。 Sご夫妻は若く可愛いご夫妻で、そんなご夫妻の神戸を楽しむ様を聞いていると、私たちも楽しくなりました。知り合って1年、すっかり神戸の人となったSご夫妻ともお別れです。もっと親しくお付き合いしていればと思いつつ、いやいや、お客様とかばん屋のおやじの関係はこのぐらいのあんばいがいい関係。年月が経ってまた突然来てくださったら、今と同じように、北野坂のあのお店に行ってみましたか?と聞く私でしょう。 3月は出会いと別れが交差する月です。1年半前に転勤で神戸に来て、仕事が休みの日はいつもル・ボナーを手伝ってくれた15年来の悪友の店長(あだ名)も、横浜に戻って行きます。店長は神戸の人になることなく横浜に帰ってしまう徳島人でした。 別れの多いル・ボナーの3月ですが、新しい出会いがこの後あるのかな?

Le Bonheur (20:47) | コメント(1)

Comments

  1. Shino より:

    私達夫婦にとって初めての関西での生活でしたが、おかげさまでかなり豊かな日々を過ごすことができました。
    毎回ルボナーさんにおじゃまする時には、そのすばらしい作品を見る楽しさだけでなく、趣味の話、神戸の素敵なお店の情報、そしてなによりお二人の仲睦まじい様子に、日々の生活を満喫していらっしゃることが感じられ、幸せな気持ちを分けてもらえました。
    今日、いよいよこれから神戸を発ちます。約600kmのロングドライブです。真っ赤な愛車のバックシートには、新天地での生活が立ち上がるまでの身の回りの物と共に、神戸での思い出をたっぷりと詰め込んだ鞄があります。
    私達夫婦のお揃いの、”持つ人を幸せにする”鞄が二つ。
    本当にいろいろとありがとうございました。またいつの日にか必ず遊びに行きます。
    それではお元気で。

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