ル・ボナーの一日

万年筆はやはり面白い

2012年09月19日

IMG_9212.JPG 先日ご夫婦で横浜から車で四国までのドライブ旅行の途中にル・ボナーに寄ってくださった。そのご主人がこのところ万年筆に興味を持ち始めたという。そういう初心者を引きずり込むのが得意な私は、久しぶりにマイコレクションの書き味を堪能していただきながら熱く語ってしまった。このところ万年筆関係で来店される人たちは、私より全然深みにハマってしまっている人たちばかりで、私の持っている万年筆程度では全然動じない人たちが多かったので、そんなこの道の先達たちとあえて万年筆の話しはしない事が多かった。久々に私ごときがしゃべる万年筆談義に興味を感じる方が登場すると、おのずと私もヒートアップ。持っている80本ほどの万年筆の半分ほどの万年筆の書き味を楽しんで頂いて、その上私のつたない万年筆理論?を興味深く聴いて頂いて、私も楽しい時間を過ごせた。 その後少し距離を置いていた万年筆たちが無性に愛おしく感じられ、ペン先を洗いインクを補充し、一本一本書き味を試している自分がいた。万年筆に興味を持ち始めてまだ5〜6年の万年筆初心者の私ではあるけれど、これはやはり面白い世界だと再確認した。原価計算すると納得出来ない価格は時計以上。その上手をかけながらでないと気持良い書き味を維持し続けない厄介な筆記具。だから数本で満足した方が維持し易いのに、愛おしく思えば思うほど増殖して行く。一時の増殖ぶりは止まり冷静さを今は持っている私ではあるけれど、今まで増え続けた万年筆たちと久々戯れてみると、これはやはり不条理だとは感じつつも魅力が失せない世界だと思うボンジョルノでありました。 現在多くの万年筆趣味の方々にル・ボナー製品を使って頂いている。ある万年筆好きな集まりに行くと、パパスをさげた人を多く見ると聞いている。そのパパスの中にも多くのル・ボナーの革小物たちが。私の万年筆趣味はそのように大きな販促効果を生み出している。この効能は私が万年筆以外で興味を持っているカメラや時計や自動車や自転車においてはあり得ない事であります。その事を免罪符にこれからも増殖させる事は可能かと思われますがまあ徐々に。 そしてその横浜から来られた万年筆に興味を感じ始めている方は、奥様がお持ちのタンクトートと同じ色のライムグリーンのパパスを買って行って頂いた。やはりいっぱい筆記具を入れて持ち歩くならパパスはベスト。下心を持ちながら今日も朝一番万年筆の具合を確かめるボンジョルノでありました。

Le Bonheur (21:13) | コメント(3)

Comments

  1. しげお より:

    もっとも正しい道を歩まれているお客様ですね。最初はパパスもデザインから入りますが気が付くと素材にこだわったり、ピッコロを二つ入れたり、四年位たつと四時間は平気で店頭でしゃべり続けるようになるんです。
    Re:ボンジョルノ より
    ここのところ万年筆談義していなかったなぁ〜。
    今度来店される時は是非あのショルダーバッグにいっぱい万年筆詰め込んで来て下さい。

  2. 快ショク快ペン より:

    気の毒に、万年筆の高みに嵌ってしまうのですね。私は80本は持っていませんが、両手両足の指で書くことが出来る本数になっています。書くことは、表現活動なので「生きる」そのものですから、原価計算はできなくなります。怖いです。  
    Re:ボンジョルノ より
    本数は少なくても高価の品ばかりじゃないですか。
    私には真似出来ません。
    私の場合購入価格一桁台はまだ死守しております。

  3. トヨキチ より:

    ボンジョルノ様、先日は旅の途中にいろいろとご指南いただき誠にありがとうございました。とても貴重な体験でした。
    万年筆は手頃な現行品を嗜む程度でしたが、今後は古き良き時代のモノにも触手が伸びそうです(苦笑)
    作り手の思いが感じられる品に触れられる時は至福のひと時です。
    今回購入したパパスショルダーも見れば見るほど繊細で、それでいて全体のバランスが取れている逸品だと思います。大事に使わせていただきます。
    Re: ボンジョルノ より
    先日は来店頂きありがとうございました。
    シュランケンのパパスは使うほどに愛着強まると思いますよ。使い込んだ時のもっちり感がたまりません。

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