ル・ボナーの一日

クロモリが好き

2015年06月27日

私は自転車も好きだ。最新のカーボンとかそういう速さを求める自転車には全然興味がない(痩せ我慢に聞こえるかもしれないけれど)。何故ならば、スピードを競う気が全然ない事が最大の理由。それに加え私なりの解釈において美しさが何より大事で、若かった頃憧れたクロモリフレームの自転車たちの細さと曲線(フォーク部分など)の美しさに魅了される。そしてそんなに乗らないのに増えた。

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ズノーのフレームに初期デュラエースのパーツたちが美しい。ハンドルとブレーキカバーはブッテーロ革、サドルはデュプイのソフトカーフ使った自作。職業柄の特権。タイヤは唯一イタリア国内生産の超高価な品。空気を目一杯入れてもパンクしていないのに半日で抜けてしまうけれど、これはそういうイタリア製らしいタイヤなのだそうだ。

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テライのフレームのランドナーはまさに70年代ど真ん中。やはりハンドルとブレーキのカバーは自家製だけど、サドルはイングランドと記された古いブルックスなのでそのまま。ハンドル前とサドル後部に革製のバッグを作りたいと思い続けているけれど、意匠も決定済みなのだけれど、まだ作れていない。

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これは親しい顧客が家庭の事情で置く場所がないという。その結果あげないけれど置いておく事になった、その時代世界最軽量のクロモリフレームのTANGE。そしてなんとリムだけはカンパニョーロじゃありませんか。正直この自転車たちの中で一番楽で早く走るのはこれ。タイヤは私のおこずかいでチェコ製を付けたので、半分以上は私に所有権は移っているはずだと私だけは思ってる。

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そして最後に控えるのは、70年代のロットブレーキの大衆車。ヤフオクでデッドストック品を15,000円で入手した。こういった自転車に価値を感じる人が少ないのか無競争で最低落札価格にて私の元へ。パーツ一つ一つが丁寧な仕上げで、これが一番好きな自転車かも。

TANGE以外はフレームの色がマルーン色。これはル・ボナーのショップカラーで神戸や阪急のカラー。これは意味あると思われがちだけれど偶然の賜物。でもこだわって集めているなんて言っちゃたりしている私。そんな風に増えた。後はイタリアの70年代のフレームがあれば、これまで収集してきたその時代のカンパのパーツで珠玉の一台を組めれば良いなと思ったりしている。あと一台一番乗った自転車があるのだけれど、それはサビも出ていて転んだ時あちこち痛めているので、一度分解してフレームは再塗装して、パーツ類は磨き直し&交換でいつか蘇らせたいと思ってる。それまでは公の場には・・・・やはり一番色々な思い出があるのでこの自転車も。

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Le Bonheur (08:53) | コメント(0)

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