ル・ボナーの一日

多面体キャップレスが大好き

2018年12月23日

私はキャップレス万年筆が大好きだ。ただ現行のキャップレスには不満がある。1ヶ月書かないで放置してても乾かず書けちゃうパイロットの技術力には脱帽するけれど、クリップ周りのブリキ板をプレスしただけのような佇まいには抵抗がある。こんな素晴らしい無二の万年筆なのだから、もう少し意匠にも気を使って欲しいと願うボンジョルノ。そんな私がびっくり仰天したのが90年台に販売されていた多面体キャップレス。ラミーにも負けない素敵なフォルムに魅了された。私は質実剛健デザイン無視のパイロット万年筆において奇跡だと思った。そして揃えたくなった。

国内ではシルバーパーツに光沢黒軸とマット黒が発売され、輸入用に赤、緑、青の5色で全部。

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そして5年の歳月をかけて5色揃える事に成功。シルバーパーツに光沢黒軸以外はNAMIKIブランド。

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その中の青軸はこんな素敵な箱に入ったデッドストック品。

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説明書や換えインクも入ったまま。これはワシントンのペンショーで購入した人がいて、それを関西の万年筆趣味世界では知らない人はいないという重鎮が譲り受け、探し求めていた哀れな子羊ボンジョルノの処へ来たという流れ。だがこの素敵なケースには1本しか入ってないのにペンを止める場所が3箇所、それって〜

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輸入専用3色を収める為と私は勝手に判断した。緑は青の前から入手していた。あとは赤、イーベイで入手した奈良の万年筆趣味人にプッシュかけ続けて一年半、その執念に根負けして私の元へ。これで色物の多面体キャップレス全3色揃って収めてみた。

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これは素敵ではないでしょうか?一度手放したマットブラックも新たに手に入れる事が出来てこれで多面体キャップレス収集の彷徨は終焉を迎えるかに思えた。

だが知ってしまった。古いパイロット万年筆ならこの人、御年78歳N御大から聞いてしまった。多面体キャップレス輸出初期の短い時期、NAMIKI刻印ではなくてPILOT刻印の赤、青、緑があると。その赤を見てしまったぁ〜。

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その赤がこれです。ラベル付きのデッドストック品。言い値で入手するしかない。私の多面体キャップレス収集の彷徨はまだ続くというのかぁ〜いやいやパイロット刻印のいった短い期間しか販売していないカラー3色揃えるなんてそれは無理でしょう。でもこいう感じで赤を入手出来たのだから可能性はあるよね、幸運な出会いがあれば頑張ります。

Le Bonheur (22:29) | コメント(0)

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