ル・ボナーの一日

ランドセルを背負ったオヤジ

2006年08月11日

机上の風景.jpg 親しい連中に、松本さんはランドセルを背負ったまま50歳のおやじになった人と言われました。 人の話は上の空で、自分の興味あることだけに夢中になり、社会と協調しようとせずに生きていると言うのです。 良識ある大人は、まず人の話に耳を傾け、巾のある考えや行動を吸収身につけ歳を重ねていくもの。 それに比べ、私は人生自転車操業、目の前の興味だけに必死で取り組み、大局を見ることなくいい歳になった。私の囲碁の問題点と同じ、視野が狭い。 言われなくても、分かっているのだけれど、このまま年老いていくのでしょう。 子供の頃、中間、期末テストはなんとか一夜漬けでそれなり出来たのですが、実力テストは実力ないから全然ダメ。長く続けられたことと言えば、カバン作りと結婚生活ぐらい。前者は不器用な私は、それ以外の生き方を見つけられなくて、それが功を奏した結果。結婚の方は、ひとえにハミの辛抱。 私は益々、子供の頃のように好きなことしかしなくなっています。あと人生20年か30年。折り返しました。それもハイスピードで時間が過ぎてゆきます。我儘に生きちゃいます。ただ回りの人には、出来るだけ迷惑をかけない様に配慮して。不可抗力はお許しあれ。 お盆も休みません。長期の休みは何か目的があるか病気にならない限り取らないでしょう。 週休一日で充分。カバンを作る事とお客様とお話するのは大好きな事の最たること。 好きなことしかしない私は、ル・ボナーのお店兼仕事場に居続けます。 イタリア旅行は楽しみです。子供の頃、田舎を一緒に冒険遊んだO君とのイタリア旅行。小学生だった頃のワクワクドキドキをもう一度体験出来るような予感がします。当たり前のように、多くの人が何度も海外旅行を楽しんでいる昨今。それに比べ、私たちは諸事情がその事を許さないまま50のオヤジになってしまいました。そのため特別な思い入れがあり、修学旅行の前のような、ときめきを今から感じております。そのように、私は目の前の事や楽しみだけに目がいきます。我儘なイタリア旅行をしようと思っています。 私の作ったカバンには、ランドセルを背負ったオヤジの後ろ姿を、タグ・デザインにして刻印しようかな。 ハゲおやじがランドセルを背負った後姿。気持ち悪い。

Le Bonheur (20:36) | コメント(0)

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