ル・ボナーの一日

新プロジェクトの準備

2006年08月24日

プロトウエブ.jpg 年末に揃い踏みして、発表しようと考えている新シリーズのカバンたちのプロトタイプの製作も佳境に入りました。後2点カバンを作ってその後、小物たちを作れば形は見えてきます。 細部の型紙修正を加えながらのサンプル製作のため、時間がかかります。 何か違います。決定するまでにはまだまだ煮詰め込まないといけません。試行錯誤の繰り返し。 ル・ボナーのカバンは基本的にネットでの販売はしていません。実際に見て触って購入して欲しいという趣旨からで、これからもその方向でいきます。 ただ今回の新シリーズは別で、東京堀切の猪瀬さんのフラソリティーのスタッフに本生産をお願いしてネットで販売する予定です。フラソリティーとル・ボナーの共同作業です。そこにル・ボナーのホームページを作ってもらっている印刷屋さんが加わった、私にとっては責任の重いプロジェクトなのです。 良い素材を使って、日本のカバン職人が負担なく楽しく作れて、そのカバンを手頃な値段でお客様に提供する方法はないかと考え、始めることにしたプロジェクトです。 このプロジェクトが予想どうりの順調なスタートをきり好評であれば、お客様の希望を聞きながら、このシリーズの新作を毎年増やしていきたいと考えています。 私の希望としては、経年変化が楽しめてカジュアルなカバンはこのシリーズが担って、ル・ボナーのメンズはもうひと手間かけたカバンに移行してゆこうと思います。 数日前、お客様が見慣れないカルティエの大ぶりのショルダーバッグをお持ちでした。バックスキンの革の表裏を上手にコンビネーションしたそのワイン色のカバンに、一昔前のディルボーやロエベが創造していた、上等なカジュアルのセオリーを見ました。 高級カジュアルのセオリーを守りながら、ル・ボナーのカジュアルを創造できたら、なんて楽しいことでしょう。シンプルなデザインで贅沢に革を使い、金具は最小限に抑え、丁寧な縫製。 ここのところ巷では、そういうカバンを見ることが少なくなりました。きっと作っても売れないと思うけれど、豊かなんです。そんなカバンが並んだル・ボナーを想像するとワクワクします。 でもその前に、目の前の仕事こなしていかないと。

Le Bonheur (12:03) | コメント(3)

Comments

  1. たなか より:

    ボストンバッグは、5月20日のブログの方が私にはかっこよく見えます。
    きっちり感があってそれでいて、カジュアル感があり、ちょっと大人っていう雰囲気が漂っていますね。
    出来れば、別物であって欲しいなあと思いますが。

  2. ル・ボナー松本 より:

    たなかさん
    注文されたボストンのデザインではありません。たなかさんのオーダーされたボストンバッグは私が作ります。ご安心ください。

  3. たなか より:

    お返事ありがとうございます。
    安心しました。あせらずに楽しみに待ってます。

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