ル・ボナーの一日

ル・ボナーのカバン作りは自由気まま

2006年12月27日

名刺ケース.jpg 久々に名刺入れが店頭に並びます。今回からワルピエ社のブッテーロを表に、内側に貼る革は薄く割っても破れたりしないためにフラスキーニのブレンダボックスを使いました。あと外側の後部分にポケットを追加しました。今まで以上にポケット一杯の名刺入れ。 そんなこんなで、この名刺入れのお値段は9,660円での販売です。 黒のパフが売れました。ハミがデザインして作ったハンドバッグで、ル・ボナーを代表するカバンの一つです。独立系鞄職人の工房ではこういった洋服のようなバッグを作っているところは少ない。重厚なカバンも好きだけれど、パフのような自由な発想のデザインがル・ボナーのカバンの幅を広げてくれている。 パフに使用している革は、フランスのボダンジョア社のブロンジェというシープ・ナッパで、革のシルクと呼ばれています。パリのオートクチュールで革の洋服や手袋に使われている革です。原皮はピレネー山脈のフランス側で育った子羊の皮。スペイン側の子羊より厚みがあって肌が綺麗だと言われています。 非常に高価な革で、サンプルで少量仕入れたのですが、もう少ししか残っていません。 パフもこの革で作れるのはあと数本。代替の革を探さないといけません。 ハミと私のカバン作りにおいて思うことは、売れるカバンを作るということより、作りたいカバンを作ってゆきたい。ヨーロッパの良き時代のカバンを参考に作るモノも、売れる売れないではなくて、美しいから作ってみたいという思いからです。 カバンを作ることで生活していますが、作ることが楽しくなければイヤです。 それが私たちのアイデンティティーなのだから。ル・ボナーらしさを創造していきたい。 1つだけ残っていた黒色の学手風ブリーフケースも売れてしまいました。オーダーも相当数残しているので、次はいつ店頭に並べられるか。でもル・ボナーらしいカバンは一つずつでも店頭に並べていたい。それにしてもル・ボナーの学手風ブリーフは良い味でてると自画自賛。作らないと。 ル・ボナーのカバンはトータル感がないと言われます。そう言われるのを望んでいる私たちです。作りたいカバンを自由に作っている私たちですから。 来年は色々なカバンや革小物でお店の中いっぱいにしたいなぁ。

Le Bonheur (21:09) | コメント(5)

Comments

  1. makitaro より:

    黒のパフ、大切にします。私にとって、一生モノです。どこに連れて行こう?家族には、まだ内緒です。それより、黒のパフの似合う女性になります。一緒にお出かけは、まだまだ先のことになりそうです。

  2. ル・ボナー松本 より:

    makitaroさん
    お買い上げありがとうございます。特別な時に使ってくださーい。
    普段使われている水色のフェルディーに使っている革はドイツの革です。お供して里帰りさせてもらえるのかな。ドイツ楽しんできてください。

  3. 忘年会がキャンセル。体調不良者多し。

    京都に戻ってから2日連続で忘年会(同窓会)が予定されていた。ひとつは職場、ひとつは学生時代。実は両方流れてしまった。昨日は結局同期と2人で炭焼料理屋で1時…

  4. Shino より:

    ワインレッドの名刺入れを妻がプレゼントしてくれました。端正な佇まいで素晴らしい作品ですね。ポケットも多く、使い勝手も良いため、財布としても使えそうです。

  5. ル・ボナー松本 より:

    shinoさん
    お仕事ご苦労さま。
    使い込むと熟成したワインのように色変化してゆきます。楽しんでください。

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