ル・ボナーの一日

プロダクトアウトとマーケットイン

2008年02月28日

%E3%82%A6%E3%82%A9%E3%83%AC%E3%83%83%E3%83%88%E3%83%9D%E3%83%BC%E3%83%81%EF%BC%88%EF%BC%91%EF%BC%89.JPG ウォレットポーチを現在製作中。 長財布の役目と携帯電話と煙草が入ればいい小さなポーチがあるといいなぁ~と何人かのお客様から要望があったので作ってみました。これなかなか良い。携帯電話とコンパクトな手帳と名刺入れぐらいは入ってしまう。パスポートケースとしても使えます。ブリーフケースにも抵抗なく納まるサイズです。 %E3%82%A6%E3%82%A9%E3%83%AC%E3%83%83%E3%83%88%E3%83%9D%E3%83%BC%E3%83%81%EF%BC%88%EF%BC%92%EF%BC%89.JPG このポーチは3センチ強のマチ幅が絶対で、その上内部にコバが出っ張らない縫製方法でないといけないので、このような本体とマチの結合方法になったのですが、ル・ボナーにある旧式のアームミシンだと縫えません。ミシンで縫えないので手縫いで仕上げました。ぐるっと一周手縫いするのに6時間ほどかかってしまいます。そのため価格は安くありません。ポストミシンがあれば問題なくスムーズに縫えるので、この品も職人さんと相談しながら合理的な縫製方法を使って価格を下げてフラソリティー バイ ル・ボナーで販売しようと考えています。 %E3%82%A6%E3%82%A9%E3%83%AC%E3%83%83%E3%83%88%E3%83%9D%E3%83%BC%E3%83%81%EF%BC%88%EF%BC%93%EF%BC%89.JPG エレファントの黒2つ(157,500円)フラスキーニのデッドストック革のバーガンディー色1つ(84,000円)ブッテーロ革のオレンジとネイビー色各1つ(77,700円)の5個作りました。 製作途中なのですが、エレファントとフラスキの各1つは予約が入ってしまいました。残り3本です。前回の長財布みたいに展示前に売り切れるのは寂しいので、実際に来店していただける人限定での販売とさせていただきます。 プロダクトアウトとマーケットインという考え方があります。 プロダクトアウトとは作り手の考え方や技術を我儘に小ロットで生産販売する時や、作ってもらいたい人の希望をかなえるために一点モノを作る時などにこの考え方に沿った価格設定がなされる。合理的ではないけれど特別なモノを生み出す可能性。車でいうとフェラーリやアストンマーチン、限定販売の万年筆なども、カバンでいうとフルオーダーの一点モノなんかがそれ。価格は割高と感じる。 マーケットインは数を沢山売るためにデーターを元に適正価格を設定し、その価格にするための生産システムを構築し取捨選択して合理的にモノ作りする時の考え。車でいうとトヨタ、工業製品の多くはこの考えに沿ってモノ作りをしている。良質な品が出来あがるのであれば、どちらが良い悪いという事ではない。 独立系鞄職人の多くはプロダクトアウトという思考で鞄作りしている人が多い。ル・ボナーもその部分を大事にしたいと思っています。ただ色々な形を表現したいという思いが強い私たち。二人だけだとお店を色々なバッグでいっぱいに出来ません。両方の生産方法をバランス良く融合させて、信頼する職人さんや仲間と一緒に楽しく鞄作りしていこうと思っています。

Le Bonheur (06:37) | コメント(9)

Comments

  1. カトウ リョウ より:

    今まで楽しくブログを読ませて頂いていましたが、思い切ってコメントさせていただきます!
    いつも写真でしか見れてはいませんが、本当に素敵な革製品ですね!!
    いつか実際にお店を訪れ手にとってじ~~~っくりと見たいと夢見ています。

  2. まる より:

    松本さん、ハミさん、こんにちわ!
    安い!  いきなり値段の話ですみません(笑)
    内装にこれだけ手をかけて、外が手縫いでこの値段は安いです。
    驚きました。。。

  3. ル・ボナー松本 より:

    カトウ リョウ さん
    コメントありがとうございます。
    写真がヘタなので、革やカバンの質感を伝えきれてないなぁ~と思います。実物の方が良いので是非いつか見に来て下さい。
    まる さん
    内装は財布作る時と同じように0,3ミリ厚を多用して薄くても貼り合わせて丈夫に作りました。手縫いは苦肉の策です。最初ミシンで縫えると思っていたのですが、実際は角度が急なコーナー部分が無理でした。
    値段の設定は難しいですよね。未だに自信がありません。

  4. セドリック より:

    皮物って手入れ失敗すると時に悲惨な目に遭いますよね。(オオゲサか)羊皮の手入れ方法が未だに分かりません。財布の風合いをおかしくしてしまいました。
    前に、タケオキクチの革靴にクリーム塗りすぎが原因か、シワの部分を少しヒビ割れさせた事もあります。以来落とす作業は入念に、塗る作業は軽めに、乾拭きはストッキングで超入念に行っています。

  5. ル・ボナー松本 より:

    セドリック さん
    革のお手入れは革の種類ではなくなめし方によって違います。当店で扱っている革の手入れ方法はお伝えできますが、それ以外の革は見て触ってみないと言えません。良いなめしの革の場合はそんなにお手入れせずとも良い感じになってゆきます。

  6. セドリック より:

    返信ありがとうございます。普通の皮はだいたい、サドルソープ等で水洗いすると調子良いみたいなんですが、羊皮だけはなかなか勇気をもてなくて・・・(笑)
    この際思い切ってやってしまおうかと思っています。まあ財布ですし靴みたいにジャバジャバやる訳ではなくタオル等で軽くやろうかと思います。
    どうせモレスキーの新しい財布もあるし。上手くいったらローテーション組むのも良いかと。

  7. たか より:

    時計馬鹿のたかです。お久しぶりです。
    この鞄、GWあたりにのんびり取りに行くというのはありですか?

  8. ル・ボナー松本 より:

    たか さん
    お久しぶりです。今回作った品はたぶん難しいと思います。これは数をまとめて職人さんにお願いするためにサンプルついでに作ったものです。そのころまでに数をまとめて作った品が並ぶといいなと思っています。

  9. たか より:

    わかりました。お手数をおかけしました。

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