ル・ボナーの一日

パーカー51は21だったぁ~ そして61!

2008年03月02日

若いころから万年筆を愛用しつづけたSさんの言葉がひっかかっていた。私が2000円で購入したパーカー51は51じゃないんじゃないかという疑念。「なんか俺の持っているパーカー51より軽くて安っぽいんだよなぁ~」とSさん。私はその安っぽさも気に入ってはいるのだけれど、もしかしてその当時売られていた同じ形した中国製なのか。確かにペン先は金ペンではないけれど、オクタニウムという何なのか分からない合金を使った51スペシャルという品があったことを確認している。でも心のどこかで疑念がぬぐいきれない。 昨日四国からお客様で万年筆マニアのOさんが来られその話をしてその問題のパーカー51を診てもらう。万年筆愛好家の通例、マイ虫眼鏡を出して観察していただいて判明!。この万年筆はパーカー51の廉価版のパーカー21だった。 %E3%83%91%E3%83%BC%E3%82%AB%E3%83%BC%EF%BC%92%EF%BC%91.jpg よ~く見るとキャップの刻印は51ではなくて21だぁ~。刻印が薄くて老眼の私には51と見えてしまっていたぁ~。トホホ、、、51の弟分だったのだ。万年筆歴40年のSさんの指先の感覚恐るべし。私はこのペン先の意匠は51と61だけだと思っていたのです。21や41があったなんて知らなかったぁ~。万年筆初心者の私の薄い知識でSさんの40年万年筆で書き続けた指先の記憶を疑ってご免なさぁ~い。 %EF%BC%92%EF%BC%91%E3%81%A8%EF%BC%96%EF%BC%91.jpg 私のショックは隠しきれない。でも思ったのであります。21が手に入ったということは、今度はその兄貴分の51や61、それに1年しか作られなかった41なんかを手に入れる楽しみを与えてくれたということなのだと元来のプラス思考。それに75や45とパーカーのアンティーク万年筆面白いじゃないですか。 四国から来られたOさんは現在ル・ボナーの革製品に強い関心をもっていただいています。それと同じほどイタリアの個性的な万年筆色々所有されている万年筆マニアな人ですが、元々はパーカーニスト。四国にはまだまだ忘れ去られたような文房具屋さんや昔文房具屋さんをやっていたお家の片隅にひっそりと眠るお宝万年筆が存在するそうです。そんな場所を探索するとモンブランは物色されてないけれど、パーカーはまだまだあるそうです。そんなパーカーを沢山持っているOさん。 %E3%83%91%E3%83%BC%E3%82%AB%E3%83%BC%EF%BC%96%EF%BC%91%E3%83%95%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%82%BF%E3%83%BC.jpg 見せてもらったパーカー61フライター(ステンレスボディーの名称)。昔文房具屋さんをやっていたというお家で入手したデッドストック品のパーカー61の5本の中の1本。5本で5000円、1本1000円での購入です。アンティーク万年筆ハンター恐れ入ります。1970年頃のもので当時の値札は15000円、現在の貨幣価値で考えると10万前後。舶来モノは高かったぁ~。当時モンブランは高根の花、出世したサラリーマンがなんとか買えた高級万年筆がパーカーという時代だったのかなぁ~。 1本1000円で購入したパーカー61が5本あるので1本差し上げますとOさん。一瞬私は耳を疑ったぁ~。いくら1000円だとしてもお宝探索の旅を続けた苦労と楽しみ?の結果得た思い出の品。それをいただくなんてまた親しい連中にわらしべ長者と言われてしまう。でも大人らしく断るなんてできなぁ~い。 ブログで万年筆ネタ書き続けた私へのご褒美と勝手に思って、遠慮まるでしないで感謝いっぱいでいただきました。突然パーカー61も私の手元に!。 早速購入したばかりの香水ビンのような入れ物に行った特製のパイロットの「紫陽花」という青紫色のインクを入れて書き味試してみました。固さ抜群のペン先なれど、筆圧優しく書くとヌラヌ~ラ書き味。質感も書き味も21に比べて上質であります。でも21は胴の青緑色が昭和のノスタルジィーを感じて良いではないですか。パーカー面白い。 %E3%82%A2%E3%83%A1%E3%83%AA%E3%82%AB%E3%83%B3%E4%B8%87%E5%B9%B4%E7%AD%86%E3%81%9F%E3%81%A1.jpg アメリカンな万年筆が5本。これからパーカーの万年筆が増えそうな予感。万年筆までアンティーク趣味の道を歩み始めると泥沼、、、、お金の問題より魅力の拡大膨張の方がやっかいなものであります。 右往左往しながら皆様に迷惑かけながら趣味を貫徹する所存であります?。

Le Bonheur (20:59) | コメント(11)

Comments

  1. ノブ より:

    ヴィンテージの世界へ足を踏み入れられたのですね。遠くから眺めていたいです。物語をめくるような楽しみに浸ってください。

  2. 500E より:

    ご無沙汰しています。
    万年筆、良いですね。
    昔は中学入学時に万年筆を買ってもらうのが一種の通過儀礼になっていたように思います。
    私もパイロットの万年筆を親から贈られたのですが、祖父や父の1940~50年代のモンブランやパーカー(何故か英国製の物もありました)、ウォーターマン、オノト等を試し書きして目から鱗。すっかり万年筆の虜になり、お年玉でパーカー21(51や61とは矢羽根の数が違いますね。高級なほど数が多いと言う露骨?な仕様)を買ったりしていましたが、次第にモンブランに惹かれ、身の程知らずにも中学2年で伯父にNo.12を買ってもらった時は天にも昇らん心地でした。1966年当時で定価8000円、ダイエーで確か6掛けで売られていました。三宮で医院を開業したばかりで借金地獄だった筈の伯父が、よく買ってくれたものです(天国の伯父さん、有難う)。
    その後、我が悪筆を恥じ、万年筆からは遠ざかっておりましたが、家には当時の物が20本以上残っている筈。
    と思いきや、先ほど捜しても数本を除き、どこにも有りません。一体、祖父のモンブランや父のパーカー51、61などは、どこへ消えてしまったのやら。今晩は寝ずに家捜しする事になりそうです。
    どうやら私も悪質極まり無い万年筆菌に侵食され始めたようです。
    くわばら、くわばら、今の内に消毒しておかなければ。

  3. ル・ボナー松本 より:

    ノブ さん
    ビンテージは確かに物語を楽しめます。現在の万年筆も、過去の万年筆もそれぞれ楽しい。一緒に万年筆趣味を謳歌いたしましょう。
    500E さん
    お久しぶりです。いよいよ万年筆趣味にも進出ですね。お祖父さんやお父さんの万年筆が見つかったら見せてくださぁ~い。その万年筆のためのペンケースも書き味最大限に楽しむノートもル・ボナーで売っておりますので、買ってくださぁ~い。悪筆は個の味であります。ヌラヌ~ラ書き味はその悪筆を助長させながら気持ち良い不思議な世界に誘います。万年筆菌は車や時計と違って命の危険はありません。楽しみましょう!。

  4. 小野英一 より:

    ビンテージ、いい響きですね。私にはまだまだ踏み込む事の出来ない世界ですが、非常に興味はあります。個人的にはシェーファーの流れるようなペン先が好きです。現行のシェーファーも同様の形状をしていますが、一昔前の方がスタイリッシュで個人的には好きです。写真右奥のシェーファー、良い佇まいですねー

  5. ル・ボナー松本 より:

    小野英一 さん
    シェーファーの流れるようなペン先いいですよね。特にタルガが好きで3本持っています。固くてしなったペン先が独特の書き味を提供してくれます。
    吉宗さんに調整してもらえば安心なので、踏み込んじゃいましょう。ビンテージ万年筆の世界へようこそ~。

  6. okada より:

    喜んで頂けて光栄です。
    万年筆菌とオメガデビルの不思議な関係のお話は驚きでした。時計菌に侵されないのはカミさんの御蔭だったのですね。
    新型キューブブリーフは「紫陽花」の季節を超えて「月夜」の頃には手に取らせていただけるかなと勝手にワクワクしております。

  7. ル・ボナー松本 より:

    okada さん
    本当に素敵な61ありがとうございます。此処の所ずぅ~と61使ってます。私好みの書き味であります。デビルはお守りなんですね。これ以上モノ好き菌拡大防止の。私もお守りでデビルを入手しなければと思いますがもう遅い。キューブブリーフ頑張りまぁ~す。

  8. Ken より:

    4人の孫のいる年になりました。最近ニックネームの「Ken」から、「パーカー爺さん」と呼ばれるようになりました。
     高校1年の時に発症して以来40数年間、Parker菌に冒され続けています。3年ほど前からはホームページで「Parkerに魅せられて」を通して、Parker菌をまき散らして楽しんでいます。アクセスが7000件を越えてきました。パーカーの万年筆(HPで紹介したもの)は概ね集まっています。試し書きもして来ました。
     現在は「Parker61」と初代の「SONNET」を使っています。漢字を書くには矢張りオープン・ニブの方がいい。英語などの時には、フーテッドニブのヌラヌラとした感じの「Parker61」がベターであるとして使い分けています。

  9. ル・ボナー松本 より:

    Ken さん
    パーカー一筋素敵ですね。私はまだまだ万年筆色々迷って統一感なくコレクトしつづけております。でも楽しめれば何でも有りなんて開き直って楽しんでます。

  10. 須田和男 より:

    パーカー21 の独特の軸が太く感じた万年筆をなくしてしまいました。
    ありますか。安くお分けしていただきたいです。

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