ル・ボナーの一日

時計ネタ2連続

2008年05月06日

ドクターS氏が大阪の時計屋さんと一緒に来られた。 ドクターSさんは、美味しい食べ物には目がないお人だけれど、モノには淡白な方です。 でも広い人脈で、私のモノ好きを刺激する。 もしかしてこの人物が、私をモノ好きの魑魅魍魎とした世界へ導く使者なのかも。 もう入手は決まっていた2本の時計の裏蓋を開けてもらい、中のムーブメントを見せてもらいました。 まず1950年代のユリスナルダンの三針時計。 %E3%83%A6%E3%83%AA%E3%82%B9%E8%A1%A8.JPG %E3%83%A6%E3%83%AA%E3%82%B9%E3%81%AE%E3%83%A0%E3%83%BC%E3%83%96.JPG シンプルな時計ですが、普遍の上等な意匠を伝えるたたずまい。 ケースは14金無垢で美しく傷らしい傷は見当たらない。 手をかけたムーブメントは、クラシックムーブメントの定石、テンプにチラネジです。 紳士のつける時計として、バランスが素晴らしい。 現行品の時計ではなかなかお目にかかれないクラシックアイデンティティー。 これは良いですぞ。 %E3%82%B7%E3%83%BC%E3%83%9E%E3%82%B9%E8%A1%A8.JPG %E3%82%B7%E3%83%BC%E3%83%9E%E3%82%B9%E3%81%AE%E3%83%A0%E3%83%BC%E3%83%96.JPG もう1つは1960年代のオメガ・シーマスター。 ベゼルだけは18金無垢で仕上げた上等なシーマスターです。 ムーブメントはこの時代のオメガらしい無骨だけれど頑強さを感じられる質感と色。 コンデション抜群の60年代のシーマスターです。 この2つあわせて驚きの価格。アンティーク時計好きであれば買いたくなるお値段。 「またまた時計を買ったのですか」とこのブログの常連は呆れていると思いますが、今回は顧客の一人に頼まれてのアンティーク時計探しだったのです。私は時計屋さんではなく、鞄屋です。だのに私に探してくれと頼む客も客です。そして実際に見つけてみると、私自身が欲しくなったぁ~。 2本入手したから、1本は私の手元に残ると思ってニコニコしていたら両方欲しいなんて予想外。 明日にはこの2本の時計は、東京に旅立って行きます。 さようなら~もしかしたら私の手元で安楽な日々を送ったかもしれない程度抜群の2本のアンティーク時計さんたち。使ってなんぼなんて考えの人のところで、過酷な日々をこれから過ごすのかと思うと忍びない私であります。(ランドセルおやじより、ダンディーさんの方が時計も喜んでると思うよ!・・・ハミ) %E3%83%99%E3%83%AB%E3%83%88%E4%BA%A4%E6%8F%9B.JPG シーマスターについていたベルトがあまりに貧相だったので、 勝手にクリスペルカーフで作ったベルトと交換しちゃいました。 ますます見栄えがよくなりました。 当然Dバックルをつけて税込み18,900円はちゃんといただきます。 %E3%83%A9%E3%82%A4%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%81%9F%E3%81%A1.jpg 追伸    愛すべき、もの好きさん! 今日は朝一番ライターコレクターのSさんが来られて、500個あるライターのほんの一部を見せていただきました。素晴らしいコンデションのライターたちは魅力的ですが、500個と聞くと悲哀感を感じずにはおれません?。なぜそんなになるまで奥様は野放しにしていたのか。ご愁傷様です。 人のふり見てなんとやら。 ハミの追伸 時計とは異なる、火をつけるだけの単純な機構のはずなのに、なぜ?ここまで・・・と。 ライターに思いをよせる職人の思いの深さ、そしてS氏のコレクションから、それぞれの歴史、機構のおもしろさの話に魅了されてしまいました。こんなに小さな箇所に時計とは違うメカが凝縮してる。 とっても魅力的な世界で、「マイッタ!」

Le Bonheur (21:06) | コメント(4)

Comments

  1. ベトナム在住 より:

    いい味の出ているアンティーク時計ですね!アンティーク時計を購入するには信頼できる時計屋と修理屋さんを探すことが非常に難しいのにうらやましいかぎりです。私もモバードトリプルカレンダー・ハーフローターに続き,オメガ・シーマスター30ミリキャリパーを購入してしまいました・・・次に狙っているのはルクルト・パワーリザーブですが・・・泥沼に片足がはまってしまっています。

  2. d-sakata より:

    このごろ誰かさんの影響か古物商やらフリーマーケットに足げも無く通い始めました。お店との駆け引きを楽しめればもっと楽しいワンダーランドがくりひろげられるのかな?まだまだ周りには紹介したい人がいますがチョビットづつお出しします。

  3. pretty-punchan より:

    朝から御邪魔しました。見せてもらったユリスナルダンは大変素晴らしいものですねえ。人手に渡るとは、あら残念!
    ところで、私はつい最近までライターコレクターであるという自覚がありませんでした。常にユーザーですから…。片時も手放せない、そんな一品を求めるうちに数が膨れ上がったのが現実です。ビンテージ物にはまり込むとかくも恐ろしき冥府に迷い込むことになる証左であります。なお、これだけの数になるまで黙認(黙殺)している我が女房殿は観音様のような慈愛に溢れているからと推察しております。その点、ハミさんは大丈夫!…?

  4. ル・ボナー松本 より:

    ベトナム在住 さん
    時計は10本越えたあたりから、何が何だかわからない状態に陥ります。それまでは大丈夫のはずです。メンテナンスは日本に帰国した時すれいいのではないでしょうか。水谷さんを紹介しますよ。時計道楽はまってしまえばあとは後悔せずに楽しみましょう。
    d-sakata さん
    値段の高い低いではない、自分だけの宝物探せたら最高です。1000円でお気に入りの品を見つけられる醍醐味はたまりません。その代り10万円以下で購入した時計がかけがいのない品になって、購入価格の何倍もの修理代をかけても直したいなんて本末転倒なことを、ためらいもなくしてしまうことにもなりかねません。危険が背中合わせ、だからドキドキ。
    pretty-punchan さん
    お宝見せていただきありがとうございます。50歳を過ぎてモノに興味を持つとひじょうに厄介だと言われましたが、それは私のこと?。ハミは観音様のような奥さんではありませんので、抑えてくれるはずです。きっと・

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