ル・ボナーの一日

アウロラのレッドがボンジョルノの処に 後篇

2008年09月18日

%EF%BC%98%EF%BC%99%EF%BC%91%EF%BC%97%E3%82%82%E3%81%AB%E3%81%8B.jpg I先生は凄~い。感謝、感謝であります。 私の恋焦がれて1年数ヶ月、アウロラ85周年レッドを、 eBayで私の希望価格にて落札に成功したぁ~!。 10万以下ではまず入手不可能と言われたレッドを、 驚異の粘り腰で入手成功。 それも我儘な私の希望をかなえるため、eBayは夜中に入札終了時間になるモノが多いので、 目覚まし時計をあわせて、眠い目をこすりながら何度かのチャレンジの末の成果です。 私はアウロラのレッドが欲しい~!とただ叫び続けただけ。 なんという幸せ者なのだろうか。 I先生の処にパリから届いて、早速書いてみるとペン先の切り割りがよっていて 本来Bだのに、細~い書き味。それで早速名古屋でのワグナーの会に持ち込み、 森さんにヌ~ラヌラ書き味に調整までしてもらって、重ね重ね感謝、感謝。 そうだったのか。私に完璧な状態で渡すために、わざわざ名古屋まで行かれたのか。 万年筆愛好家らしいフットワークの軽さだけではなかったのですね。 I先生と私は書く角度、書き癖が似ているので、バッチリの書き味嬉しいなぁ~。 このレッドの前の持ち主は、パリ在住のイタリア人女性・モニカさん。 パリにペン先を調整する人が居たなら手放すこともなかったかもしれない。 万年筆天国・ニッポンに生まれてよかったぁ~。 私はこれからこのNo1862のレッドをモニカと呼ぶことにいたします。 8917%E3%83%A2%E3%83%8E%E3%82%AB.jpg 私が初めてアウロラ85周年レッドに出会ったのは去年の初夏でした。 それまで万年筆カタログでは見ていたのですが、そんなに興味を持つことはなかった。 実物を実際に見て、イタリアらしい意匠に惚れてしまったぁ~。 レジンの赤色ならモンテグラッパの定番品で事足りるし、 ビスコンティのヴァン・ゴッホのマーブル文様の方が面白い。 でもレッドの赤は、インディアンジュエリーのような手作り感たっぷりの スターリングシルバーとのバランスが絶妙で、 私の愛するイタリアの文化が凝縮して出来上がった意匠と思えた(少しオーバーかな)。 そして何より、後にアルフィスタとなるボンジョルノの趣向に、 ピッタシバッチリ。まさにアルファロメオの化身と私は思った。 最初のチャンスは、万年筆ペン先調整世界一の職人・森山さんに初めて会った時。 フルハルターにまだ新品で残っていたのです。 森山さんにペン先研いでいただいたレッドなら鬼に金棒。 でもその日がイタリア旅行の前日だった事がいけなかった。 イタリア行けば、きっと安くレッドが手にいるという思いが頭をよぎり その上イタリア旅行の出費はいかほどか戦々恐々の時でもあった。 イタリア旅行最初の街はミラノ。アルファ・ロメオとアウロラの故郷。 それに泊まった宿はホテル「アウロラ」。格安でレッドが手に入るような予感。 しかしなぁ~い。大きな文房具屋さんや、あちこち探し回ったけれどなぁ~い。 その後も行く街々で探したけれど、格安品どころかレッド自体置いてないのです。 イタリア人は、高価な万年筆には興味がないのか。 失意の内に私はイタリアを後にしたぁ~(これまたオーバー)。 私はますますアウロラのレッドへの執着心を強めた。 しかし少し冷静になって考えると、15万は高いという気がした。 私の思う適正価格で手に入れてこそ、より特別な万年筆になるという屁理屈を構築した。 アウロラのレッドへの片恋慕は強まるばかり。 親しい人たちに私はレッドの魅力を伝える伝道師となった。 そしてレッド友の会は確実に広がりをみせた。 購入者が増えるたびに喜びと嫉妬の相克は続く。 それでも私はレッド友の会の誰かさんが、 入手はしてみたけれど自分には合わないと、手放すことがあるだろう。 その時私の事を思い浮かべて、中古品なりの価格で譲っていただける可能性に期待した。 長期を覚悟したレッド購入計画は、I先生という救世主が現れた事で1年ほどで終わった。 私もレッド友の会の仲間に加わったぁ~!。 %EF%BC%98%EF%BC%99%EF%BC%91%EF%BC%97%E3%82%8C%E3%81%A3%E3%81%A9%EF%BC%95.JPG 私のアウロラ85周年レッド「モニカ」はシリアルナンバー1862。 小さな数字はアメリカ中心に売られ、大きい方はヨーロッパ中心だそうです。 じゃあ日本で販売されたレッドのシリアルナンバーは?。 私はレッドに魅力を感じたのは、ひたすら意匠であります。 書き味はアウロラらしい中庸の書き味で、 安心感はあるけれど個性のない書き味だと思っていた。だから期待していなかった。 しかしワグナーの森さんに調整していただいたからなのだろうか、 大変気持ち良いBの書き味。インキはパイロットの「紫陽花」を入れて書くことにした。 %EF%BC%98%EF%BC%99%EF%BC%91%EF%BC%97%E3%83%AC%E3%83%83%E3%83%89%EF%BC%94.JPG 天冠のオニキスは濃淡色々だということだけど、私のモニカは濃い方です。 軸のレジンの色に近い色。天冠のスーパーマン形状がお気に入り。 AURORAの文字がいい感じ。 8917%E4%B8%87%E5%B9%B4%E7%AD%86%EF%BC%93%E6%9C%AC.jpg 私の万年筆趣味はここに終止符を打つのだろうか。 レッドが入手出来ればもう上がりなんて言ったような言わないような。 レッドが入手できないから浮気心で色々な万年筆に手を出してしまうのだ という言い訳はもう使えない。 写真の3本が今の私の万年筆御三家。アンティーク万年筆は別腹?。 もうなくても十分だけど、面白い万年筆の方から私に近づいて来るのを、 拒むだけの強い意志は持ち合わせていないボンジョルノであります。 2か月の沈黙はこのアウロラ85周年レッドによって破られた。 しかし当分はこの愛しのモニカとの日々を謳歌することで十分な私であります。 数はなくてもいいではないですかと人には言いながら、 私は万年筆菌の虜の道まっしぐらぁ~。それにしてもレッドはやはり最高~!。 %EF%BC%98%EF%BC%99%EF%BC%91%EF%BC%98%E3%83%AC%E3%83%83%E3%83%89%EF%BC%92.jpg %EF%BC%98%EF%BC%99%EF%BC%91%EF%BC%98%E3%83%AC%E3%83%83%E3%83%89%EF%BC%91.jpg

Le Bonheur (08:46) | コメント(10)

Comments

  1. kazubon より:

    ついに手に入れたのですね(w
    今度、モニカに会わせてください。

  2. つきみそう より:

    お気に召して何よりです。
     
     この夏、銀座のPILOTペンステーションと悪魔の館1号館で、2度もNさんという方にお会いし、手持ちの古~いキャップレスが不調であることを話したら、名古屋に持ってくれば見てあげよう、とのことで、WAGNER中部地区大会への参加はそのときに決めていました。
     ただ、その大会の前日にRedが届いたのは、あまりにも幸運な偶然としかいいようがありません。
     ところで、Monicaは、MではなくてBニブではないでしょうか。ペン芯の傾斜面に薄く書いてある文字、私にはBと読めました。
     なのに、到着してすぐの検品でペン先から出てくるのは国産並みの細い線。ルーペで見ると、ギチギチに寄っていたので納得。
     私のRedと、夢町人さんのRed、そしてボンジョルノのRed、天冠の色合いが違っていて、3本並べたときはおもしろかったです。
     シリアル番号の件、今までに手にしたり、オークションに出品されているモノで確認した範囲ですが、アメリカにあるモノは比較的番号が若いことが多かったですね。ヨーロッパと日本は大きな番号のモノがよくあるようです。
     PILOTの紫陽花、紫がかった鮮やかな青の線が、深紅のペンから紡ぎ出される、そのコントラストがすばらしいですね。

  3. pretty-punchan より:

    おめでとうございます!憧れのレッドきれいっす!当分の間はレッド(マドモアゼル・モニカ)との蜜月をお楽しみください。これで万年筆コレクションから足を洗えるなんて夢想だになさらぬよう。まだまだ続く迷宮の彷徨い。私も念願のビンテージライターを無事落手しましたので遊びに行きま~す。その時にマドモアゼル・モニカと対面させてくださいね。

  4. 夢待ち人 より:

    重ねておめでとう御座います、つきみそうさんお疲れ様でした。そしてボンジョルノ応援団(私を含め)のみなさんがモニカの旅がハッピーエンドに落ち着いた事に、きっとほっとされた事でしょう・・私のレッドもノブさんのアドバイスもありアメリカから来日し一際卓上で輝いております。インクは赤を入れようかと思ったらwagnerで師匠からアウロラのインク窓は赤系が良くないと言われ雫シリーズの深緑を入れています。それにしても人との出会いは嬉しいものですね。加油!ボンジョルノ!

  5. ル・ボナー松本 より:

    Re:kazubon さん
    念願のレッドを入手できましたぁ~!。いいですよ、今度お見せいたしまぁ~す。
    Re:つきみそう さん
    本当に重ね重ねありがとうございます。BかMか、私の安物のルーペでは判別できません。でもみんなが持ってるのはMが多いようなので、Bにします。それに書くと確かにBという感じです。
    昨日また万年筆愛好家の方が50年代のモンブラン146を持ってられて書かしていただいたのですが、その柔らかな書き味としなっても切り割りが開かないペン先の精度に魅了されました。次のターゲットはモンブランの50年代なのかと密かに思っておりますが、イヤイヤ今で十分ですとしばらくは言うことにいたします。
    Re:pretty-punchanさん
    マドモアゼル・モニカは本当にアルファロメオの化身であると思っております。アルファの運転席前ダッシュパネル上にペンホルダーを固定して、145を運転する時は視線の片隅に必ずモニカを見ながら運転したいなどと馬鹿馬鹿しい事を考えている次第です。私はライターよりは万年筆が増殖する方がまだ実用的だなんて思っておりますが、興味のない人から言わせれば同じ穴のむじなですね。しばらく大人しくしておきます。
    Re:夢待ち人 さん
    モニカは確かにイタリア万年筆らしくデザイン重視で細部を見ると軸の強度に不安を感じます。卓上用に使うのがいいのでしょうが、私はしばらく肌身離さず持ち運ぶことになると思います。優しくそ~と。それにしても見れば見るほど、私の万年筆趣味の分岐点となる品だなぁ~と感じております。万年筆趣味の広がりの中で、多くの人たちと出会えたことが、何よりの宝だと思っています。

  6. 小野英一 より:

    よかったですね。レッド自体は申し分ない逸品であることは自明の理ですが、何と言ってもご購入価格が素晴らしい。破格ではないでしょうか!私はとてもとても高額で手に入れました(といっても妻が買ってくれた)から!まあ、金額ではないのでしょうが。どうぞ楽しい一時をお過ごしください。

  7. たかくん より:

    念願の万年筆入手、おめでとうございます。これから生涯大事にして下さい。
    ebayもYahoo!も、人気商品の希望価格による落札は難しいものです。
    試作品のペンケースに入れて持ち歩くのですか?

  8. orenge より:

    「アウロラ85周年レッド」を見た瞬間に「ベネチアングラス」が頭に浮かびました。ついでベネチアの景色が・・・存在自体が芸術ですね。鑑賞に耐えられる万年筆がまた一つ。気が散って困りませんか?

  9. ノブ より:

    おめでとうございます。
    いいですよね。レッドは!
    インクは紫陽花ですか。私も候補に考えた一つです。同軸がインクの色に影響されるので、みんなで持ち寄って比較してみたいですね。

  10. ル・ボナー松本 より:

    Re:小野英一 さん
    人一倍レッドに魅力を感じる人ではありましたが、入手出来ていませんでしたが、万年筆購入の達人に100%頼って希望落札価格で入手出来ました。実際に3日間供にしていますが、豊かです。
    Re:たかくん さん
    I先生は偉い。レッドのeBayでの最安値はI先生の知りうる中では45,000円ちょっとというのがあったそうですが、その時は起きれなくて入手し損じたそうです。
    そうですね、10本入る試作品のペンケースに入れて持ち歩いております。全体に地味な色の万年筆が多いのでレッドは目立っております。
    Re:orenge さん
    ベネチアングラスは言い当てていますね。繊細で色が華やかで本当にそうですね。こんな華やかな色の万年筆は初めてなので、気が散ってしまうのでしょうか。そんなことはないと思います。
    Re:ノブ さん
    ありがとうございます。ノブさんたちのお仲間に加わることができました。私の知っているだけでもレッドオーナーは20人近くいます。皆さんは何色のインキ入れて使っておられるのか知りたいですね。私はレッドの軸の赤が出来るだけ影響を受けない色は何色かななんて考えながら「紫陽花」にしました。気に入っております。

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