ル・ボナーの一日

集中裁断週間

2009年02月17日

2年待たせてもう呆れられた某万年筆秘密結社?の皆様のご注文の鞄にこれから取り掛かるボンジョルノでありますが、その前に集中的に革小物の裁断を決行しているところであります。 組上げは大阪のTさんにお願いする訳ですが、裁断と漉き割りの手配は私の担当。 %EF%BC%90%EF%BC%92%EF%BC%91%EF%BC%97%E8%A3%81%E6%96%AD%EF%BC%91.jpg この量は序の口。まだまだこれからであります。 今回は文庫と新刊(ハードカバー)のブックカーバー・キーケース・ファスナーのペンケース(ル・ボナー内ではデブペンと言っている)それにpen and message.さんとのコラボメモカバーと沢山裁断しないといけません。 %EF%BC%90%EF%BC%92%EF%BC%91%EF%BC%97%E8%A3%81%E6%96%AD%EF%BC%92.jpg 革小物の裁断は裁断機を使ってやっています。 裁断用の抜き型を作り裁断しているのですが、これはファスナーのペンケースの抜き型。 若かった頃は革小物もバンバン手裁ちしていましたが、一度に作る量も増え精度を要する裁断の多い革小物の裁断は裁断機なしでは厳しいと感じる今日この頃であります。 %EF%BC%90%EF%BC%92%EF%BC%91%EF%BC%97%E8%A3%81%E6%96%AD%EF%BC%93.jpg 革がずれないように押さえながら今回も3000回ほどボタンを押します。 大型裁断機があれば革を広げて裁断できるので楽ですが、大きすぎて作業場の半分ほどを占領してしまいます。革小物と鞄の部品専用なのでこれで十分です。 この裁断機は私の鞄職人歴より年取った機械なのでか、時々止まります。 なだめすかしながら頑張ってもらっているのですが、私が引退するまでは動き続けて欲しいと願っています。 この裁断機は大阪の中古ミシン屋さんと鞄との物々交換で手に入れた機械ですが運送費が滅茶苦茶高かった。大変重いからです。なので模様替え大好きな私ではありますが、この機械がル・ボナーに来てから一度も場所を移動していない唯一の什器です。 革製品のパーツは革の伸びる方向とそうでない方向を意識しながら、傷のある部分をチェックしながら裁断しないといけません。生地は同方向に均一に伸びますが革は違います。それも一枚一枚違います。それを経験と指先で感じながらパーツを一枚ずつ裁断します。そんな面倒くささがまた面白くもあります。

Le Bonheur (21:22) | コメント(2)

Comments

  1. 三好 より:

    ブックカバー、新書ではなく新刊用ですか?
    ところで、シュランケンカーフのベルトはあるのですか?(夏のホワイトパンツ用)
    Re:三好さん
    今回初めて新刊本用の大きなブックカーバー作ります。希望が多いので・・・・・?。A5サイズのノートカバーとしてもつかえます。シュランケンカーフのベルトはご注文していただければ作りますよ。
                              ル・ボナー松本

  2. tsugu_u より:

    待望の新刊用ブックカバーです。
    新書版ブックカバーが出たときに、ボンジョルノにおねだりしたら、即、却下されたのでションボリしておったのですが・・・。良かった、良かった。贅沢を申しますと46判も欲しいなぁ。
    Re: tsugu_u さん
    新刊用は作る予定が本当はなかったのですが、色々と事情が生じて作る事になってしまいました。ということでこのブックカーバーには大和出版印刷の特製ノート付きでの販売となります。丁度P&Mさん特製のつばめノートと同じサイズで同じ厚みのノートです。ノートカバーとしても使ってください。46判もそういった苦肉の事柄が生じたとしたら作ると思いますが、期待しないでくださぁ~い。
                              ル・ボナー松本

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