ル・ボナーの一日

フューチャーマチックはまだだった

2009年03月27日

%EF%BC%93%EF%BC%92%EF%BC%96%E3%83%86%E3%83%B3%E3%83%97%E3%81%9F%E3%81%A1.JPG 今年になって初めて水谷時計修理工房に行った。この路地裏のお店が私は好きだ。 静かに時が流れるその空間に掛け時計のチックタックが心地良い。 時計のムーブメントの部品たちを見ていると、その繊細な仕事に敬服する私であります。 326%E3%83%86%E3%83%B3%E3%83%97.JPG 腕時計の心臓部のテンプとひげゼンマイ。 数ミリの大きさの部品もしっかり工業部品の精度がある。 そのひげゼンマイを固定する部分はペン先のイリジュウムポイントほどの大きさしかないのに ルーペで見るとしっかりエッジがある工業部品だ。 その仕事の集合体であるムーブメントは人が作りだしたミクロの総合芸術。 %EF%BC%93%EF%BC%91%EF%BC%91%E7%B4%A0%E6%95%B5%E3%81%AA%E3%83%95%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%83%81%E3%83%A3%E3%83%BC%EF%BC%88%EF%BC%92%EF%BC%89.jpg 山奥のお宝寺の住職から格安で入手した50年代の自動巻き最初期のハーフローターを搭載したルクルトのフューチャーマチックが私の手元から離れて1年になる。 私はハーフローターが好きだ。全回転ローターのスムーズさとは違い、 振り子のようなカチカチという音と振動を伝えながら巻きあがる感じが妙に心地良い。 特にこのフューチャーマチックのオリジナルなダイヤルデザインとケースの丸みが私の琴線に触れた。 その可愛いフューチャーマチックが動かなくなった。ローター直下の特殊な歯車が摩耗してしまったようであります。 特殊な部品は作って修理するのは無理だと水谷さんに宣告され、恐る恐る時計ライターN氏経由でスイス本国送りの修理をお願いしてしまったぁ~。 321%E3%83%AB%E3%82%AF%E3%83%AB%E3%83%88.jpg この時計は変だ。 手巻きなしの自動巻きオンリーは他にもあるけれど、時刻合わせは裏のここでする。 これはいけません。夏場にしたら汗がしみ込んでしまうではありませんか。 でも素敵だ。次世代まで残したいルクルトが50年代に描いた近未来。 送り出したのが去年の3月だったので、もう戻って来ると思っていた。 まだ連絡がないので見積書を確認してみたら5月16日と記してあった。 そうかぁースイスに送られて見積書が作られたのは5月16日だったのだ。 つまり5月から7月あたりに届くということか。まだだったぁ~。 %E8%A6%8B%E7%A9%8D%E6%9B%B8.jpg この修理見積書の通り修理したら冗談ではありません。 修復サービスとダイヤル交換のみ選択したのですが、間違いなく相当に魅力的なアンティーク時計が入手できる驚きの修理代。でもこの時計は特別な思入れ感じているのでやってしまった。 5月から7月にかけてフューチャーマチックの修理とアルファの車検と恐怖の連続パンチ。 私はKOされずに立っていられるだろうか。 悪女の魅力が少しわかるようになった今日この頃のボンジョルノ。

Le Bonheur (21:02) | コメント(4)

Comments

  1. 三好 より:

    ボンジョルノ改めブルジョアジー松本殿
    ぎゃあ~、すごぉ~い見積り金額!
    でも自社製品は責任を持って直すというルクルトの姿勢、そしてその体制も素敵ですね。帰ってくるフュチャ-マチックが楽しみだなぁ~。
    私は明日水漏れの車の修理にいってきま~す。
    少しお金が、かかっても時計に限らず、修理した車や鞄、靴はいいですね。
    擦り切れたシャツの襟を、修理をして着ている私ですから。
    Re:三好 さん
    ブルジョアだったら悩み苦しみませーん。
    何でこんな泥沼に足を踏み入れたのか。モノ好きのリーインカーネーション・・・・・?。
    きっとシャツの襟を修理交換したらシャツが数枚買える価格fだったなんて言う事態になっても納得しているのでしょうね。何か変だけれどまあいいかぁ~。
                             ル・ボナー松本

  2. たかくん より:

    ここは、4月某所における販売活動で資金を捻出する他、
    ボンジョルノ様に残された手段は残されておりません。
    というわけで、以前持ってきた奴の他の土田さん製作万年筆を
    今度持って行きます。お待ち下さいまし。
    修理代の殆どが人件費に見えるのは気のせいでしょうか?
    もしそうならば、きちんと手をかける証左だと思います。
    職人さん冥利に尽きるかと思います。
    Re: たかくん さん
    経済の学者さんが何をおっしゃいますか。あくまで時計は私物なので、1年間貯めたヘソクリで捻出いたします。トホホ・・・。車の車検は正々堂々経費でありますが。
    修理代の殆どは人件費ではなくて中間搾取の幅が大きくなったからだと思っております。それは分かった上でこの愛する時計を末永く生き続けてもらうための苦渋の選択だった訳であります。
                            ル・ボナー松本

  3. ノブ より:

    「何か変だけれどまあいいかぁ~」と納得できるところが素晴しい。とても真似はできません!恐れ入ったの鬼子母神!!
    Re: ノブ さん
    古くなったワイシャツの襟を新しいワイシャツ数枚買えるお金出して直す人もおられます。モノ好きの不可解はよ~くご存知かと思います。真似できます。こだわりは非合理で見えないところにお金がかかりますが、許される範囲で楽しみたいと思うのであります。トホホ・・・・。
                                  ル・ボナー松本

  4. とけいバカのたか より:

    ダイヤル交換とダイヤル仕上げは排他メンテナンス作業ですよ。ダイヤル仕上げとは既存のダイヤルを再プリント(リダンとかリフィニッシュという)するものです。
    ダイヤルの交換が不要で良ければ値段は下がります。あとケースの研磨は、ケースが痩せるだけなので通はやりません。
    ライターN様に御連絡してみてはいかがでしょうか?
    Re:とけいバカのたか さん
    ライターN氏は現在バーゼルです。
    今度聞いておきます。
                      ル・ボナー松本

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