
ミネルバボックスで作ったデブ・ペンケースも出来ました。今までグリージオ(グレー)色のみでしたが、今回は色々な色で作りました。ネイビー、茶、チョコの4色。黒でも作りましたが、P&Mさんと分度器.comさんに送りだしたら在庫がなくなってしまいました。まだ2軒にはあるかな?。

イタリア・バタラッシー社の作るミネルバボックスは私の知る限り、お手入れするしない関係なく最もエージングを楽しめる革です。バタラッシー社は、大学で古来の革なめし技法を研究していた先生だった先代が、バケッタ製法というなめし技法を復刻させたくて始めたタンナーです。バケッタ製法の革を作っているイタリアのタンナーは3~4軒あるようですが、正真正銘手抜きなしに忠実に技法を復刻させているのはバタラッシー社のバケッタ革だけではないでしょうか。そのバタラッシー社のバケッタの中でも、ミネルバリスシオに揉みを入れたミネルバボックスがなぜか特別エージングが顕著です。フランス原皮のショルダー革をバケッタ製法の手順を忠実に守りながら100%ピュアタンニンでなめし、動物性オイルを多量に含ませたこの革は、水拭きと乾拭き繰り返すだけで本当に驚きのエージング。

グリージオは特別凄い。丁度使い込んだ製品がなかったので、東京銀座の「てつじ屋」さんに作ってもらった靴がミネルバだったので、出来あがったばかりのグリージオ色のデブ・ペンケースと比較撮影してみました。1年経たないうちにこんなにエージングしています。靴も水拭きと乾拭きを繰り返しているだけです。ホントに元色を思い描けないほどのエージング。他の色もグリージオほどではないですが、素晴らしくエージングします。このエージングを妨げないように、バタラッシーの革は色止めなどの加工をしていないので、デブ・ペンケースのような革小物だとそんなに気になる事はないと思いますが、濃い色は白い洋服だと色が付きます。洗えばその色は取れます。エージングして革の表面が締まってくれば、色落ちも緩和してゆきます。
そんな純粋に革の魅力に特化したミネルバボックスの革でも、大好評のデブ・ペンケースを作ってみました。興味を持たれたお客様は、革3種類、色は色々あって迷ってしまうと思いますが、それを楽しんでください。
5月4日の記事でミネルバ・ボックスで製作されていることを拝見してから、毎日欠かさず分度器ドットコムさんのホームページをチェックし、昨日めでたくチョコを入手することができました。
届くのが楽しみです。ブッテーロの茶に続いて二個目になります。パパスショルダーと同じミネルバ・ボックスなので、組み合わせで楽しむ予定です。
Re: ペリカン堂 さん
今回のミネルバボックスのチョコは相当オイルが多く含んでいます。その個性も楽しんでください。革は面白いですね。
ル・ボナー松本