
ハミがオーダーのショルダーバッグを作った。
60歳を過ぎているのに渋い長身の、私たち夫婦はダンディーと呼んでいるお客様の注文。
シンプルで洒落たショルダーバッグをと頼まれた。
通りすぎる人はそんなに気にならないけれど、
よく見ると丁寧な作りで洒落ているなんて感じのバッグ。
これがなかなか難しい。

革はタンニンなめしのバッファロー(水牛)。バファローのタンニンなめしは珍しい。
タイの原皮をイタリアでなめしたバッファロー。この革大変個性的だ。
丈夫な革だろうけれど、ふちを漉くだけでビヨ~ンと伸びたりしてしまう。
のび止めのために芯材が必要な革だ。ただしっかりした芯だとこの革の質感を殺してしまう。
出来るだけ腰のない芯をチョイスし、内貼りの革も腰の無いしっとりしたデュ・プイ社のソフトカーフのアテネを使う事にした。そんな工夫が出来上がった時の質感に表れております。

ショルダーベルトは4cm幅で幅広。ただバッファローの2枚貼り合わせで作ると伸びるので、中央にカーフ革をサンドイッチして裏にはブッテーロを貼り合わせている。
調節にバックル使うと4cm巾だとさり気なくはないので、くちばしギボシ使った調節方法でいきました。重い荷物入れたとしてもこれで十分耐久性はあります。
注文主には気に入って頂けた。
特別凝ったパターンではないし、特別な技術を使った訳でもないけれど、
私たちもこのさりげないショルダーバッグが気に入りました。

で少しサイズとラインと仕様を変更しシュランケンカーフ一枚仕立てでの型紙を同時に
作ったハミでした。
さりげないけれど、シュランケンカーフの質感が生かされていて良いのではないでしょうか。

ぐるりと回る幅広4cmのベルトが安心感を与えます。
縦29㎝×横27㎝でカブセの自由度あるからA4まで入ります。
マチ巾は6㎝はスマート優先。もう少し幅あっても良いのか現在思案中。

裏貼りなしの一枚仕上げ。シュランケンカーフの質感そのままに元厚で。
裏貼りないけれどファスナーポケットと携帯電話や定期入れが入るポケット2つ。
このショルダーバッグを新作として登場させようかと思っています。
価格は新パパス・ショルダーと同じぐらいになるかな。
お洒落な大人の男性のオフタイムに、そして女性が使っても素敵です。
ハミが創造するカタチが、シュランケンカーフの爽やかな色彩と豊な質感に融合して、
素敵を生みだす予感。

特別ではないけれど、さらりと優しいショルダーバッグ。
さりげなく身に沿って豊かな心持ち持てるようなバッグを作りたいなぁ~。
おはようございます。
久しぶりにコメントします。
ショルダーバッグおしゃれですね。
しかも最後の画像はスカイではないでしょうか。
なんか落ち着きがあって良いですね。
Re: たなか様
お久しぶりです。
ご覧頂いていてとても嬉しいです!ありがとうございます!
残念ながら最後の画像もブルージーンなのですが、父さんカメラマンがヘタッピだったのかしら。製作途中にスカイで作ったら男性にも似合うだろうなぁ~、なんて考えていたんです。淡く渋みのある良い色です!
ハミ