ル・ボナーの一日

ノブさんへのお返事2006年01月03日

2日のコメントへの私なりの考えを書きます。 鞄の好みはその人の趣向に起因するので、何が良くて何が悪いとは答えられません。 ラフな縫製をしたものを、ワイルドだと好む人もいれば、丁寧な仕事の鞄を爺くさいと思う人もいます。 価 […]

独立系鞄職人2006年01月02日

日本の大部分の鞄職人は、鞄問屋に鞄を供給するメーカーに組み込まれています。 それとは別に少数の独立系鞄職人が存在します。 前者は少しでも早く、品質の均一な大量生産に専念し、デザイン、営業、材料在庫などは、問屋、メーカーに […]

20年来の相棒TE-2S2005年12月18日

私は20年以上ミシンはセイコーの上下送り半回転のこのタイプを使っています。 神戸にお店を出した時、ヨーロッパの鞄職人は大部分ドイツ製のアドラーを使っていると聞き、見た目を大事にしてしまう私は、同じタイプの国内ミシンの、値 […]

フラスキーニのカーフが届きました2005年12月02日

フラスキーニのカーフが届きました。このしなやかでねっとりとした手触りはフラスキーニ独特のものです。フラスキーニのカーフ革は、なめす時に漬けるクローム液を交換することなく、継ぎ足し使っている他のタンナーではやらない方法でな […]

鞄を作り始める前に2005年11月27日

私は鞄を作り始める前に図面のような絵を書きます。 デザイナーはイメージをスタッフに伝えるためにデッサンのような絵をまず書きますが、私の場合、サンプル製作を自分でするので、イメージを人に伝える必要がなく、絵は実際のバランス […]

コバを磨くとは2005年11月18日

コバ処理をしているところ メールでル、ボナーの鞄は本磨きですか?と言う質問がありました。 私は何を指して本磨きというのか解らないので、私なりにコバ(革の裁断部分)磨きについてお話します。 革のコバを処理する方法として大き […]

鞄職人になりたいと思っている人へ2005年11月15日

鞄は、靴や洋服に比べて基礎技術の鍛錬をあまりしなくても作れます。簡単に作れるだけにプロでやってゆく上で逆に大変なんです。 私は19歳の時、手作り鞄のグループに加わり鞄作りのスタートをきりました。 その後、21歳で結婚し独 […]

私の尊敬する1970年代のブランド2005年11月12日

私は尊敬する職人が多くいた60から70年代のヨーロッパのブランド、特に下記の3ブランドは色々な意味で影響をうけました。 グッチ一族が経営権を持っていた頃のグッチのハンドバックです。私がいちばん注目したのはへり返しの厚み […]

ル、ボナーの内縫いの鞄2005年11月06日

ル、ボナーの内縫いの鞄の特徴は、鞄を正面から見た時、正面後面とマチとの間を仕切るタマブチが前を向いてマチが額縁のように縁にみえることです。一般的な内縫いの鞄の場合は正面、後面とマチの間45度の角度にタマブチが見え、正面か […]

手縫いにつての私考2005年11月04日

鞄好きの人には手縫いの鞄に憧れる人が少なくなくおられます。 私なりに手縫いについての考えを記したいと思います。 手縫いは時計のトゥールビヨンという機構ににています。 懐中時計であった時代には画期的な機構であったトゥールビ […]

アーカイブ