ル・ボナーの一日

ライジング・ドラゴン

2007年04月20日

takuya 005.jpg 先日突然革小物職人のTAKUYA君がル・ボナーにやって来ました。連絡なしの突然の訪問に、私とハミは一瞬誰だったけ?と顔を見合わせてしまいました。まじまじと顔をみると、笑顔の仮面を被ったミステリアスTAKUYA君です。 3月23日に発売になる「趣味の文具箱」という雑誌にも大々的に載るTAKUYAコラボ ル・ボナーのペンケースのオーダー方法その他の打ち合わせでの来店なのですが、自慢げに新しく作ったペンケースを見せるのが最大の目的だったようです。 大ぶりな超高級蒔絵の万年筆を入れるためのペンケースなのだそうですが、手縫いでしか出来ないオリジナルなフォルムと発想は素晴らしい。 ケースの内側に溝をきってネジを締めるようにして止めるようになっていて、説明されないと開けられません。口元もボルトのように6角になっていて握りやすい。ネジを締めるように回してゆくと最後にスポッと収まってひっぱても抜けません。購入したオーナーだけが開け方が分かるカラクリ。 高価な品なのでオーダー以外では売れないでしょうが、この独創的なフォルムを作り出TAKUYA君の感性には敬服します。私のように鞄作り続けて30年の融通の効かない脳細胞からは発想できないフォルム。TAKUYA君は革小物職人というより造形作家という感じがいたします。久しぶりに刺激を受ける同業者であります。 ハミはこのペンケースが相当心に残ったようでその日の夜、このペンケースをねじって開けると竜が大空に昇ってゆく夢を見ました。それをTAKUYA君に伝えたら、このペンケースの名前を「ライジング・ドラゴン」に決めたとのこと。いい名前です。 独立系の職人同士が交流を持ち刺激し合い切磋琢磨し、個性のあるモノ作りの花が開くことを望んでいます。TAKUYA君と知り合えたことは、私に大きな刺激を与えました。

Le Bonheur (21:46) | コメント(3)

Comments

  1. たか より:

    まじで、かっこいいです。
    ハンドキャリー用時計ケースにしても売れるでしょう。
    怖くてお値段見ていませんが。
    支払いが完了しないと次のカバン入手が。(つぎは嫁さんのポーチかショルダーか?)

  2. TAKUYA より:

    たかさん
    コメントありがとうございます。
    時計ケースなんていいですね!!
    まだ発表は後になりますが、色々なレパートリーでHPで紹介できるかと思います。
    松本さん
    ありがとうございます!!
    とても素晴らしいご紹介に感激です。
    先日は突然の訪問にも、親切にいろいろ教えて頂きましてありがとうございました。
    笑顔の仮面を被った・・・言いえて妙です。
    ハミさんの夢は感動的でした!!
    今後も“変なもの”沢山作って自慢しに行きますね!!

  3. ル・ボナー松本 より:

    たかさん
    TAKUYA君は今後時計ケースも作ろうと思っているようですよ。
    たかさんもその時は時計けーすをTAKUYA君に注文してみてはいかがですか?
    TAKUYAさん
    ミシンでも出来る革小物ではなくて、手縫いでしか出来ないフォルムを想像しつづけてください。その先に誰も真似できないTAKUYAワールドが生まれると思います。

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