
太ダレスのトップの枠の手縫いの日々。
集中して手縫いだけに専念したとしても、一周2時間強かかってしまう行程です。
お店をしながら、色々な雑用が加わる現状ではその倍ほどの時間がかかっています。
昨日も、今日も、明日もこの作業を続けている私であります。
ミシンで縫えない訳ではありません。
菱目打ちで手縫いの菱を切り、そこを手回しでミシンで縫えば、手縫い風のステッチになるかれど、
手縫いほど糸は絞れていないので、負担のかかるこの部分から変形を生むと考え、私は手縫いしている。
もう少しで完成です。思いのほか時間がかかりました。
でもあせらず、カバン作りしていきます。

太ダレスが完成したら、東京出張に向けてしておかないといけない事がいっぱい。
今度の東京出張は、革小物の充実に向けて、新しく作ってもらう職人さんのところで一緒にサンプルとにらめっこしながら意思疎通を図る大事な出張。
ル・ボナーのバッグたちの多くは、私たちの思いを理解してくれる信頼する職人さんに作っていただいています。私たちはデザインし、型紙を起こし、サンプルを作れば、理解して作っていただける職人さんたちがいます。そんな職人さんたちがいてくれるから、ル・ボナーには多くのオリジナルのカバンたちを並べることができます。
しかし、私たちはこの工房で、量産だと作れないカバンたちを作り続けます。
それが私たちの存在意義であり、アイデンティティー。
ハミはキューブ・ボストンを作っています。雑用は色々あるけれど、カバン作ることに専念できる時のハミは楽しそうです。
50歳を過ぎた私たち二人ですが、夢や希望をカバン作りに託して、伝え残したい事がいっぱいあります。私たち二人だけでは伝えきれません。
協力してくれる仲間や職人の人たちと一緒にル・ボナーを豊かなものにしてゆきたいと考えています。
太ダレス良いですね。1年以上使っていますが、いっぱいの物が入るし、その割には軽いし、カッコは良いし、使うほど良い味が出てきました。
この鞄を持つ人が街にいっぱい増えていけば良いなと思います。
私は明日この鞄を持って、アンティークのオメガコンステレーションを見に(買いに?)行こうと思ってます。